ITプロジェクトは、当初予定の納期、コスト、品質といった面から見て満足できていれば成功(狭義)と言えます。しかし、実際は失敗が多いのが現状です。そして、ITプロジェクトのQCTが守られても、完成したITシステム(情報システム)が経営に貢献できていなければ、それも「広義の失敗」と言えるでしょう。

ITプロジェクトの失敗率は大変に高い

       今ではITプロジェクトは失敗することが当たり前と言われるほど、失敗の確率が高くなっています。今までに、様々な立場の人たちが議論や提言を行ってきましたが、日本では未だに業界全体として大きく改善する見込みは立っていません。米国で1990年から要求工学やビジネスアナリシスが発展したのとは好対照です。

      その失敗理由は企業によって異なりますが、日経コンピュータ誌の調査によれば、その半分以上が「ITシステムへの要求」に起因しています。また、広義の失敗では、「64%のITシステム機能が、全く、あるいは、ほとんど利用されていない」ということも報告されています。

⇒ブログ:IT要求定義における本質的な問題点は何か

ITプロジェクト失敗の大きな原因はコミュニケーション不全

     「要求の増大」という失敗の大きな原因は、コミュニケーション不足です。プロジェクトの成功には、「ユーザーと開発メンバー間のコミュニケーション」「開発メンバー同士のコミュニケーション」「自社メンバーと協力会社間のコミュニケーション」が十分とれている必要があります。

       例えば、IT要求定義をユーザーからのヒアリングというコミュニケーションに頼ってしまうと、「そのIT要求は言われなかった」、そして、「プロなんだから言われなくても気づくのが当然でしょ」という水かけ論に陥ってしまいます。当然として、双方の不信感が募ってしまい、プロジェクトはスムーズに進まなくなってしまい、失敗へとつながってしまうのです。

  しかし、質問によればユーザーには気付きが生まれて、真のコミュニケーションをとることができます。単なるヒアリングでは不可能です。これは、逆のユーザーの立場で考えれば直ちに分かることです。

  ⇒「要求をヒアリングする」と言ってませんか? 中小製造業よりレベルが低いですよ!

ITプロジェクト成功の鍵となるビジネスアナリスト

       ITプロジェクト成功の鍵として注目されているのが、ビジネスアナリストです。ビジネスアナリストは、プロジェクトの中で様々なビジネスプロセス、ビジネスルール、ITシステムへのIT要求を引き出し、分析し、その妥当性を確認する役割を果たします。

  プロジェクト成功にはビジネスアナリストが欠かせない存在であり、そのポイントは、「IT要求をヒアリングする」ではなく、「質問等によってIT要求を引き出す」ことなのです。これは、自分がITユーザになったと仮定すれば明白です。「全てのIT要求は一度には言えない」

⇒ブログ:ビジネスプロセスからITへの要求を引き出す、IT要求開発をする

  当社では、コンサルタント経験がなくてもビジネスアナリシスをできるようにしたビジネスアナリシス方法論GUTSY-4を開発いたしました。

  GUTSY-4によるビジネスアナリシスは、新たなITシステムの導入の効果として、非定型業務をも対象とすることで、今までの効率化だけではなく、営業支援売上増加を狙うことができます。そして、入社3、4年でも、ビジネスアナリシスやIT要求開発が可能です。⇒事例B③事例C

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