日経コンピュータ2018年3月1日号 pp.94-95、あるいは創刊された日経xTECH

[第105回]入社3、4年生が業務分析 戦略・プロセス・ITを同期

谷島 宣之=日経BP総研 上席研究員 http://tech.nikkeibp.co.jp/it/atcl/ncd/14/527117/022000097/

  2月5日に情報システム学会「超上流工程における要求分析への科学的アプローチ」研究会にて、ビジネスアナリシス方法論GUTSY-4を約3時間で講演しました。研究会の座長は私の旧友の名古屋経済大学の中西昌武教授。出席者は一流の人物揃いで、さすが質問が鋭い。久しぶりに知的興奮を覚えました。

  同研究会に日経BPの矢島氏が出席しており、上記の記事にまとめた訳です。決して私が書いたものではなく、草稿を見せられた訳でもないです。メールでこんなにキレイに行く筈がないと、疑問を持たれた方から意見を頂きましたが、この記事のとうり事実です。

 東京海上日動システムズ社の4年生SEのレポート⇒講演要旨 この理由は、GUTSY-4の2大特長のエンジニアリングファシリテーションです。

 これが可能なのは、

 ・4年生SEでも日本人は優秀。GUTSY-4はエンジニアリングでその能力を引き出しただけ。 

 ・一方、ユーザ側もモラルが高く前向きで、GUTSY-4や業務参照モデルによる質問やファシリテーションが有効だから。

 この事例では期間でいうと、構想・企画とプロセス・ルール設計に3/4の期間を費やしました。

 

  上の記事は、日経コンピュータ20180301号に掲載されていますが、同号に特集『半数の開発プロジェクトが「失敗」』が掲載されています。

  真因は、やはり上流に安直な対応が目立つ

  同誌では「システム企画や(要求)要件定義が不十分」が真因という結論です。ではどれだけ実施すれば十分なのでしょうか。

  この真因の根本原因は「業務ドキュメントがない引き継ぎによって、ユーザ自身も業務を断片的にしか理解していない」ことです。最近の数々の品質問題、直近は「新幹線の台車の強度不足」と同根なのです。製造プロセス上のミスを検出するために、品質検査プロセスが存在する筈なのに機能していないのは?

  さらに、これは経年劣化して、益々ひどくなっていきます。単にユーザに予定の2倍の時間をかけてヒアリングとか意見を述べてもらっても防止できないでしょう。業務参照モデルを利用した質問やファシリテーションによって、気付きや根本原因を引き出さねばなりません。

  そうそう「それ!」というように