21世紀「知識の時代」の大前提は、プロセス標準化、それに搭載すべきプラクティス共有の2つ。そもそも、欧米企業は同一労働同一賃金の元で雇用の流動化が相当に進んでおり、どの企業でも標準プロセスの存在がベース。ここが、日本と大きく異なるところ。 

1. 日本は、先ず「プロセス標準化」から

(グローバル化から日本への影響)

1. 製造工場の海外移転:プロセス標準化無しに、そこの工場の要員を正当に評価できません。アジアの人達は、皆頑張って、退職時でなく今幸せになりたいと願っている。

2. ISOとか諸規制の増大:プロセス標準化がISO認証の大前提。実際に運用されている標準プロセスがなければ、まさに認証の偽装取得。エビデンスなしで、日本は大丈夫だからと関係者を説得できる?

3. 同一労働同一賃金:特に欧米の多民族国家はこのための法整備とプロセス標準化は既に20世紀に完了済み。日本は法成立も緩やかな適用で、本当にできるの?いつできるの?        

4. 21世紀は高速のスピード競争たる「知識の時代」

 日本企業の対応遅れは既に明白。残念ながら、戦後70年の今回も神風は吹きません。

 新製品開発成功の確率の低下、製品ライフサイクルPLCの短命化、コンカレントな新製品開発、前20世紀と違い欧米製品のマネをしている時間はありません。さてどうする!

<注> このプロセス標準化は、どのグローバル企業においても、グローバル統制に適したプロセス階層レベル=4で行っています

(日本特有)

1. 先輩の言う事を後輩は理解できず:もう以心伝心が働かず。その先輩を定年制で一律退職させて、高度成長時代と違って人はマダラにしか居ない

2. 日本企業にはプロセス標準化を担う部門がない:これはIT部門の役割でしょう。プロセス標準化後に有効となるITを追うよりも、標準化を担わないと、自らの存在の否定⇒IT開発だけなら社外へ依頼すればよい。

3. 政府の役割は、プロセス標準化の推進:DX技術ではなく、その前提たる標準プロセスの整備の促進を政策にすべき。「バラマキをやめたら票にならない!」当局はこれに関知しない!

2. 次に、うまいやり方である「プラクティスの開発・共有」   

(この前提条件)

1. アナリティクス、AIとか最新ITソリューションは、標準化されたプロセスで組織共有することが大前提。欧米企業はこれを満たしているが、日本企業は? 提案しているIT企業自身はできている?

2. プラクティスは「無形資産」でタダでコピーしたり、共有が可能かつ適用事例が増えれば増えるほど、その効果は上昇していく(下記事例A)。従って利権は生じません。政治家ならばヤル気にならないか?

3. 日本で最優先すべきプラクティスとして、失われゆくベテラン暗黙知の共有」がある。これをノスタルジアにしない ⇒日本の事例A

4. 新たなプラクティス開発の前提は、最初の試行錯誤の結果を現場責任にしないこと。例えば、アナリティクスの前提たる統計解析の精度は最初は悪いが、データが蓄積され、使って次第に良くなる代物。

(日本特有)

1.  先ず高度成長を支えたベテランから、(その存命中に)プラクティスを抽出、人知を引き継ぐことが最優先。大した費用は不要です。えー、ITツールでお金を使いたいの?

2. 次が、アナリティクスやAIによって新たなプラクティスの開発。でも、その結果の責任を現場に負わせると、使われない! これは、共有して利用してよくなる代物。

3. 政府の役割は、消えゆくプラクティスの収集と共有の推進税制控除やプラクティスの収集と無償配布とか (これが真のDX)。政府ご用達のコンサル会社からは、自己否定につながる有効案は出てこないでしょう!