明けましておめでとうございます

  昨年暮れから、個人的事情によって、コンテンツ追加開発のスピードが少し落ちましたが、その主たる開発対象はプラクティス関係です。プラクティスとは「ある結果を得るのに最も効率のよい技法・手法・プロセス」のことであり、形式知として知識とスキルの間に位置するものです。

1.同一プラクティスの共有には、プロセス標準化が前提

  20世紀の「工業の時代」には、日本企業は他をしのいで、一時は「ジャパンアズナンバーワン」と言われました。その中心は、終身雇用による忠誠心、そして先輩から後輩への暗黙知の継承でした。

  一方、雇用流動化の激しい欧米企業は、プロセス標準化を経ないと生産すらままなりませんでした。

  この時代の日本の優位性は「プロセス標準化を経ない」こと、即ち暗黙知の効率性した。ところが、21世紀の「知識の時代」はGAFAに代表されるように、IT化された同一の(形式的)知識をグローバルに24時間フル活用することが可能です。

  その中心は、標準化の上に独自に開発したプラクティスを共有することです。このためには、同一プラクティスを大勢で利用できるためのプロセス標準化です。そうすれば同一プラクティスを、コスト0で全世界で24時間利用できるのです。

  この効果は、日本でも同一人員で年間売上13倍を達成した事例Aで明確に示されています。さらに、プラクティスは適用事例が増えれば増えるほど、それによる組織学習効果が向上していくのです。

2.失われた30年の挽回のためには、プロセス標準化とプラクティス開発が必要

  状況が変わると、かっての強みが弱みになることは多々あります。プロ野球の野村監督いわく、「勝に不思議な勝あり、負けに不思議な負なし」。

  定年制度によって貴重な暗黙知を持つベテランが次々に退職して行きます。アナリティクスやAIだとか新たなナレッジを生み出す方に関心が行きますが、経営者はまさか、ベテランの暗黙知は自然にモレなく引き継がれていると錯覚しているのでは心配します。

  しかし、年功序列の我が国では、20世紀に拒否したことでの成功を見てきた現経営陣にはプロセス標準化は頭の中になく、用語さえ誤用して訓示しています

  さらに殆どの企業では、実行プロセスを促進・支援すべきEnableプロセスが未整備なことが、企業のパフォーマンスを低下させています。工業の時代から様々な規制が増えている時代の故です。

  そして、対処療法に落入って、総合職など訳の分からない職制を作り出します。同一のプラクティスを広く共有するためには、先ずは一歩下がってのプロセス標準化が大前提です。

  大企業ではビジネスユニットごとに、事例Aのように同一のプラクティスを広く共有すれば、その効果は驚くほど向上します。これが「知識の時代」の特徴。それをせずして「働き方改革」とは順番が逆。

3.もし、プロセス標準化とプラクティス開発を行わなければ

    一律の退職制度によって、貴重な暗黙知を持つ人達が無為に失われて行きます、彼らからプラクティスを抽出し開発する事は、緊急事態です。コスト0で、全世界で24時間利用できる資源だからです。

  日本企業の利益率は年々低下しています。この理由は明確であり、知識の時代に突入したのに、未だに、工業の時代の企業運営だからです。

  そして、プロセス標準化されていなければ、ISO9001:2015 プロセスアプローチ で要求されている「組織統一のプロセス」という大前提を満たしていない偽装取得の現状もあります。