気になった他の人のブログを見て、改めて首記を証明しようと思い付きました。

1. 失われた30年の残酷な結果 (いずれも最近の年度)

  平野啓一郎氏の投稿、日本の平均賃金が「韓国以下」。改めて、OECD調査をみると、世界の国別平均賃金ランキング(フルタイム者)では、日本とドイツを比較をすると、日本の平均賃金は 約70%しかなく、逆に総労働時間は1.19倍長い。労働時間を調整すると、日本はドイツの0.59倍の生産性しかないと、改めて日本企業の生産性の低さが浮き彫りになった。  

   これが現在の日本企業の実態。本当に、日本は貧乏になった。だから、それを薄めるために、労働力を外国人に頼らざるを得ない。これは、上記の平均賃金統計には含まれていない。

  また、初等教育から高等教育の公的支出が国内総生産(GDP)に占める割合は、比較可能な38か国中37位。即ち、教育支出への個々の家計負担はこんなにも大きく、まさに日本は「貧しい国」そのもの。

2.なぜ、こうなったのかの現実を直視すべき

  この失われた30年は「知識の時代」へ突入した。その前の「工業の時代」にはジャパン・アズ・ナンバーワンに浮かれていた。

  先進国が「知識の時代」へ対応して、その生産性を年0.02%向上。これを30年繰り返えせば、何にも変わらない日本の付加価値生産性比は0.55 倍 となる。まさに日本とドイツの差にほぼ近い 

  プロ野球の故野村監督の言「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」。まさに。

3.日本はなぜ、21世紀「知識の時代」に乗り遅れたのか  

3-1. 企業内では  

  下からの年功序列で昇進しても、標準プロセスが無いため、残念ながら企業全体を観る視点を持たない。ごく一部の卓越した経営トップを除いて、誰しもがこうなるでしょう。その結果は遅い遅い意思決定。ドッグイヤーやクロックスピードの時代には、勝負にならない。コロナ渦でのテレワークもうまく行っていない。

3-2  「知識の時代」に戦う武器であるプラクティスがない

  企業の標準プロセスがないので、うまいやり方であるプラクティスを搭載したり、共有ができない。設備や人は全て有料だが、無形資産たるプラクティスは無料なのに。企業グループ内であれば、どこの部門が使おうがプラクティスは無料コピーが可能、さらに使えば使うほど事例が増えてその効果は上昇!これがプラクティス。

  日本にも事例があります。今野製作所①では、投資対効果は2010年比15倍で年々伸長、累積での売上伸長は30倍以上か! これへの投資はわずか。

  日本企業は、うまいやり方を持つベテランからプラクティスを引き出さないまま、むざむざ退職させた。前20世紀にエクセレントカンパニーであるデュポン社に在職した人間は言う。『優秀な研究開発者はそのまま新たなプラクティス開発に専念させていた。「標準プロセス+プラクティス」によって、管理職は普通の人間でも務まるようになったから。』

4.現状で、日本企業は何をすべきか、あなた個人は何をすべきか

   AIやデータサイエンスの成果は、標準プロセスが無ければ、搭載・共有できないという前提条件を直視すべき。それを手掛けている大手IT企業の経営成績を見よ、素晴らしいか!

  幸い、標準プロセスやプラクティスの情報を、先ずは謙虚になって自社に取り入れること。私が開発した標準プロセスは、住友電工、住友理工で採用され、両社は自社標準にカスタマイズした。さらに、一般的なプラクティスとして、約2,000個は収集済みで、これから提供予定。退職したベテランからも引き出したい、これが日本の財産の筈。それを経てからが、AIやデータサイエンスという順番だろう。

  もしこれをしなければ、日本企業の付加価値生産性は更に低下していき、コロナ渦が過ぎても日本国が世界の50番目、70番目になるのは必至。あなたが役員、管理職、一般職であろうが、自分の子供達から「悲惨な日本社会にした責任」を追及されるでしょう。犬や猫ではあるまいし「私が育ててやった」は通用せず。年金もその投資先が国内であれば、日本企業の業績低下によって大きく目減りしてしまうでしょう。個人にも責任あり!