20世紀後半は、「ジャパンアズナンバーワン」と言われた時代です。それが、21世紀になると「失われた30年」と言われています。

  「知識の時代」における処方箋は、何でしょうか?  

1.工業の時代では、「ジャパンアズナンバーワン」

  特に20世紀後半は、工業における品質・生産性を向上させるために、終身雇用に対する日本人自体の忠誠心や能力が適合していた時代です。

  日本企業は、カイゼンへの取り組み、自動化設備の開発などで、これに成功した訳です。「非明示的な管理方式」がこれを支えていました。

  ドキュメント化された標準プロセスが無くとも業務が回る、不測の事態にも従業員が忠誠心を持って対応。「おみこし経営」と言われるように、凡庸なトップでも企業経営できた時代です。

2.  21世紀は「知識の時代」に突入、「失われた30年」になる

 「知識の時代」に突入した21世紀には、「失われた30年」と言われるように、日本企業の国際競争力はエレベータのように急降下していきます。

  一方、グローバルにビジネス展開するGAFAが誕生。それを追いかけるように、YahooとLineの企業統合のニュースが。

  日本は「工業の時代」の勝利に酔いしれて、なぜ成功できたか、時代がどう変わっていっている、これに気付いていません。

  ドキュメント化された標準プロセスが無いため、新入社員は先輩の言っている事が分からない。ヒドイ企業では「用語説明集」もなく、理解できない新入社員が自殺したり。

3.「知識の時代」への処方箋

  グローバルにビジネス展開するためには、外国人に日本流の以心伝心は絶対に無理。

  先ずは標準プロセスの上に、「ある結果を得るのに最も効率のよい技法・手法・プロセス」として、プラクティスとして搭載することです。これは無形資産たる企業競争力であり、「工業の時代」の設備・技術とは違いコストゼロ。しかし、プラクティスを共有するためには、先ずプロセス標準化が必須です。

  このプラクティスには、成熟度がレベル3のプラクティス、レベル4のグッドプラクティス、レベル5のベストプラクティスという3段階があります。しかい、プロセスが標準化されていなければ、そもそも同一企業内で共有できません。

  日本でのプラクティス例としては、中小企業において同一人員で年間売上高13倍に達した事例Aがあります。これは、退職間際のベテラン社員のノウハウを形式知化した事例ですが、大企業ならば多くのビジネスユニットにおいて、同時並行で進めればいいだけ。

  プロ野球の野村監督言、「不思議な勝はある」しかし「負けには必ず理由あり」。「働き方改革」は、「働かせ改革」の筋違いのアホ。国のAI投資4,000億円も筋違い。まだ元気な団塊世代からノウハウを吸い上げてプラクティス化する方がコスト効果がはるかに大。