既に、IIBA発行の『ビジネスアナリシス知識体系ガイド「BABOKv3」』が一昨年末に発行されています。今日、PMI発行の『実務者のための「ビジネスアナリシス:実務ガイド」』が手元に届きましたので、目次と興味あるページをパラパラめくってみました。

  私は、既にビジネスアナリシス方法論GUTSY-4を開発し終えていますので、こうした知識体系は下記の観点で読みます。

・どの記述が、GUTSY-4にプロセスやメソドロジー、そして技法として、入っているか?、入っていないか?

 ⇒GUTSY-4は、最終成果物は「ビジネスプロセス、ルール、ITシステム」中心なので、全部が入っている必要はありませんが。

・GUTSY-4に入っていない記述で、将来、取り入れるべきものは何か?

 ⇒この点では、BABOKの方で約1割、PMIの方で約2割ということでしょうか。たとえば、PMIの方に「要求事項の変更をマネジメントする」という節がありました。プロジェクト管理では、変更管理は重要なので、当然と言えば当然ですが。

  GUTSY-4でも、ある程度はWBS・アクティビティの追加が必要と思いますので、これからのバージョンUP対象候補です。過去には、「要求検証」(形式検証)アクティビティをBABOKを参考に追加しました。

  IIBA、PMIの両者とも「要求を引き出す」としています。これは当然で、要求を相手に述べてもらうという「ヒアリング」を行っているIT組織は全くだめです。そもそも、人が自分の要求を全て明確に言える筈がないし、頭の中もニーズや要求が整理はされていません。ヒアリングでは、プロジェクトがトラブルのは当然です。トヨタの「5回のなぜ」のように、根源的ニーズはそんなに簡単ではありません。

  しかし、両者共知識体系なので、たとえばIT要求の引き出し技法で掲載しているものは、PMIでは8個、BABOKではIT要求で約16個。これは一般的過ぎて不十分です。知識だけでビジネスアナリシスできれば、暗記が得意な人は直ぐにビジネスアナリストに成れます。知識体系は、方法論やプロセスを持っている場合に、そのバージョンUPに利用するものです。

  GUTSY-4では、ビジネス要求(注)を引き出す技法は、複合戦略(レベル0)、単一経営機能戦略(レベル1)、戦術(レベル2)では、各々、異なります。ステークホルダ要求を引き出す技法も、戦術を業務改革要求(レベル2)とする、それをプロセス改革要求(レベル3)とするのでは、各々、また異なります。

  (注)IIBA、PMIの両者共、ビジネス要求、ステークホルダ要求、ソリューション要求と、用語が統一されているのは助かりました。 

  さらに、ソリューション要求を引き出す技法は、ビジネスプロセス、ルール、組織、人のスキル、IT要求では、全て異なります。また、ソリューション要求は概要(レベル4)と詳細(レベル5)とでは異なります。知識は一般で良いのですが、適用スキルは個別に違ってきます。