ビジネスアナリスト研修に関する補足説明のコーナーです。

JISAにて、「ビジネス戦略を反映したビジネスプロセス構築」で、いよいよプロセスモデリング、BPMが始まりました。

第5回、第6回の様子を紹介します。 第3回、第4回:4/25(金)、4/26(土)の様子

5月9日(金) フェーズⅢ:WBS説明  事業概要の把握、フェーズⅢ概要、現状レベル4プロセスの調査・記述

       現状プロセスの調査・記述を正確に完全に、そして時間をかけずに、効率的に行うことが重要です。調査したビジネスプロセスを改善、設計してこそ、初めて効果を得られる訳なのですから。

       GUTSY-4ではプロセス参照モデルを利用して、プロセスフロー、プロセス詳細記述書、インプット・アウトプット説明書、業務ルール説明書の4点セットを作成します。業務フローだけでは、何も記述してないのと同じです。まして、用語集も作成せずしての業務フローなど、用語の解釈も人によって異なって何の価値もありません。

第5回目のシラバス  は演習 青はテキスト以外のコンテンツ

5-1 【101】スコープの事業概要と事業構造の把握 

       ビジネスプロセス記述であろうが、ビジネスアナリシスであろうが、対象スコープの事業概要と構造を把握して、メンバ間で共有することが先ず第一歩です。そのために、用語集の作成、バリューチェーン特性の把握、スコープ全体図(ステークホルダ関連図)の作成を行います。

5-2 演習(バリューチェーン特性の把握) & 演習(発表)   
5-3 【フェーズⅢ】概要の説明
5-4 【310】現状のレベル4プロセスの調査・記述 概要
5-5 演習(レベル3プロセス図を描く) プロセス参照モデルに慣れる!  受注・出荷の15個のレベル3プロセス機能

       レベル4プロセスを記述する前に、まず、プロセス参照モデルに慣れるという目的から、身の回りのことを少し粗いレベル3で記述してもらいました。
5-6 【310-10】既存ドキュメントからの事前調査
5-7 【310-20】業務担当者へのインタビュー(プロセスフロー)

        現状のプロセスフローをいくら正確に描いても意味がありません。それには、分析・設計のための情報が欠落しているからです。GUTSY-4では、プロセス参照モデルを利用して、標準にあって現状にないプロセスも明確にしながらフローを描いていきます。
5-8 【310-21】業務担当者へのインタビュー(プロセス機能)
5-9 演習(現状レベル4プロセスの詳細を調査・記述する) 演習まで

        顧客からRFPを受領して、その疑問点や網羅性を確認するというプロセスについて、受講者の経験からそのプロセスを記述して頂きました。プロセス参照モデルを利用して、プロセス機能だけでなく、インプット、アウトプット、業務ルール、担当組織など10数個のプロセス構成要素に従っての記述です。

5月10日(土) フェーズⅢ:WBS説明 現状レベル4プロセスの調査・記述<続き> 、レベル4プロセス分析

       ビジネスアナリストに必要なスキルとして、コミュニケーションや論理思考があります。今回は、コミュニケーションの6-7割を占める非言語コミュニケーションを含めて、アクティブリスニングすること、そして、受け取ったメッセージをクリティカルシンキングすることが中心です。GUTYSY-4のWBS構造は、クリティカルシンキングの8つのステップに沿っています。GUTSY-4はプラクティスなので、結果的にそうなっていたのでした。

第6回目のシラバス  青はテキスト以外のコンテンツ

5-9 演習の続き (5.発表、6.講評、7.解答例の説明)
6-1 現状のインプット・アウトプトやルールの整理
      プロセスモデリング事例の紹介
6-2 プロセス参照モデルの利用方法
6-3 業務シナリオ別のプロセス記述の合成

       通常、現状プロセスの調査・記述は、業務シナリオ単位に行います。これをプロセス参照モデルのような共通言語を使用せずに行うと、共通性・類似性のあるプロセスを別々に描いてしまうので、共通化からかけ離れてしまいます。さらに、これをIT化すると、類似に気づかずに別々に開発することになってしまい、開発規模が増加してしまいます。これを、プロセス記述の段階から防止せねばなりません。米国での事例も紹介しました。
6-4 現状のプロセス記述のレビュー
6-5 演習(購買の業務シナリオを描く)  演習発表  購買・調達の30個のプロセス機能

        購買依頼から始まって支払まで、購買・調達の5種類の業務シナリオ(原材料国内購買、原材料輸入購買、他社品購買、金型購買、販促品購買)について、プロセス参照モデルを利用して演習時間の関係から3つに絞って、プロセスフローを描くことによって、その共通性を感じ取ってもらいました。5つ共、一つの標準シナリオで記述できるのです。

6-6 レベル4プロセス課題の抽出 (プロセス分析の一環)
6-7 プロセス改革要求の構造化   (プロセス分析の一環)

       受講者の声では、プロセスモデリングでは、人によってプロセス粒度、すなわちプロセス階層レベルが異なってしまうことが最大の問題でした。やたらに詳細に描く人や粗く描く人が居ては、縮尺の異なる地図、すなわちプロセスフローがつながる筈はありません。GUTSY-4ではプロセス参照モデルを利用するため、これに悩む必要は全くありません。これは別ブログに書きます。

       メンバの中には、金融関係の方が何人か居られましたが、それぞれ抽象化能力があり、プロセス参照モデルのコンテンツもあったので、製造業を題材にした演習にスムーズに取り組んでいました。

        逆に、プロセス参照モデルなどで基本的なことを学ばずに、実務経験だけを積んでいくと、ステークホルダやプロダクトごとに発生する派生的なことや例外事項ばかり覚えてしまい、経験年数の割に業務が分かっていないことになりかねません。

 

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