ビジネスアナリスト研修に関する補足説明のコーナーです。

先般、GUTSY-4が目指すビジネスアナリスト像について述べましたが、ここでは、ビジネスアナリストに必要なコンピテンシー(行動特性、個人的資質)を考えてみたいと思います。

■BABOKで定めた基礎コンピテンシー

BABOKでは、全てのビジネスアナリストに必要な基礎コンピテンシーについて下記の図表のように定めています。これは、ビジネスマンとしても適用できるものです。

 図表は、6つのメインカテゴリーとそのサブカテゴリーごとに、基礎コンピテンシーの概要、およびGUTSY-4 BA研修体系との対応をしめしたものです。GUTSY-4の研修体系は、ソフトウェアアプリケーション以外の合計18個のサブカテゴリーの11個のスキル項目をカバーしています。

BAの基礎コンピテンシー.jpgGUTSY-4 BA研修体系では、BAに必要スキル項目として、たとえば、問題解決は「論理思考」として抽象化、構造化、因果関係のスキル項目で、業界や組織・ソリューションの知識は「企業全体の業務」として業務参照モデルに含まれる各業務機能で、文字伝達は「コミュニケーション」の中の情報処理で、それぞれカバーしています。

図表の中で、「マネジメントスキル」は一般的マネジメントスキル教育でカバーでき、「プロフェショナリティ」は個人的資質であるため、GUTSY-4 BA研修体系からは除外してあります。「マネジメントスキル」として、図表には意思決定、教えるスキル、リーダシップと影響力が挙がっています。さらに「プロフェショナリティ」として、図表には、創造的思考、ドメインの学習、倫理、自己管理が挙がっています。

 ■リーダ的ビジネスアナリストへの追加的コンピテンシー

ビジネスアナリストのリーダに必要なコンピテンシーは、プロジェクトマネジャーにも共通したものがあります。なぜならば、ビジネスアナリシスに大勢のビジネスアナリストを必要としない場合は、プロジェクトマネジャーも兼務する場合もあるからです。

追加すべき「マネジメントスキル」としては、動機付け、組織への働きかけ(公式/非公式)など、更に多くのものがあります。追加すべき「プロフェッショナリティ」に属するものは、目的志向、責任感、客観性、卒直さ・柔軟性、感性・共感性、洞察力、好奇心、そして、協調性、意志の強さと持続性、ポジティブ思考など、更に多くのものがあります。いくつかを下記に解説します。

①目的志向

自分の力や時間は有限なので、今の目的に集中し、それ以外のことを一旦、切り捨てられることです。たとえ、切り捨てたことが悪い結果を生み非難を浴びても動じないことです。

②客観性

人間である以上その判断や行動は一定の確率で間違えるものなので、常に自分自身とその判断や行動について、それをもう一人の自分が客観的に観察し、それで良いのか、良かったのかを自問自答できることです。

③意思の強さと持続性

問題解決には長い時間を要する場合があるので、瞬間的な意思の強さだけでなく、長期的持続的に意思の強さを持ち続けられることです。

 しかしながら、個人的資質は、絶対に変えられないものではありません。ベンビャミン・フランクリンが13徳で実践したように、強い意志は自分の行動を変え、行動は連続すれば習慣となり、一定の習慣は自分の性格を変えるからです。すなわち、誰でもビジネスアナリストになれるのです。

 

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