従来から、新用語として、BPMS、RPA、PoCなどが氾濫しています、かつ、これらに対応したソフトウェアの導入に大変に難航しています。海外発のこれらは、企業の標準プロセス(レベル4)の存在を前提にしている事が多いからです。

0. ERP

     日本でERP導入が難航したのは、自社の標準プロセスが存在しないため、現場では例外対応の効果も見直しせず、この継続を重視したからに他なりません。

1.BPMS

      「数個のプロセス部品を組み合わせれば、直ぐにプロセス設計できます。」という触れ込みです。このキャッチプレーズにつられて海外製BPMSを導入したが、予定した業務がなかなか搭載できません。

  海外では当然なので誰も言いませんが、『企業の標準プロセスの存在が前提』であり、勤続年数が短い雇用流動性の高い海外では当然極まりないからです。

  日本では、「数個の部品」キャッチプレーズにつられてBPMSを導入したが、予定した業務がなかなか搭載できません。日本では、レベル4の標準プロセスがそもそも存在しないからです。

  海外では、このBPMSのワークショップ参加者には、自社の標準プロセス(レベル4)が頭に叩き込まれています。グローバル業務監査でこれへの大きな逸脱が発見されると、責任者はクビになる位だからです。(品質偽装がまかりとおる日本とは大違い)

2.RPA

       丁度、日経XTECから、『増えるAIとRPAのニーズ、減るSIerの出番』なる記事が配信されてきました。RPAのソフトロボを開発できるSIer人材や、RPAを社内に普及するための支援人材は不足気味だと。

  海外では、当然としてレベル4の標準プロセスが存在するので、レベル5以下に属するRPAやBPMS導入作業は、その部門に所属するユーザ自身で行っていると思われます。これはIT技術者の仕事ではないからです(上記記事では法外金額)。その事例を次に述べましょう。

  もう一つ、自社でも標準プロセスやBPMN・RPAの経験がないSIer人材が、本当に提示価格に見合ってプロセス・ルールの設計・構築できるのでしょうか?その設計にはメタモデルが必要なのですが、単にITツールの操作ができるだけでは?

3.レベル5はユーザ自身で設計可能

  事例Aの今野製作所では、第2期プロジェクトとして、顧客サービス、クレーム調査、返品、修理などの業務は、私などコンサル側がレベル4までプロセス・ルールを概要設計しました。

  そして、これを基にレベル5はユーザだけでアジャイルにプロセス・ルール設計とBPMSの開発を行えました。ユーザ側リーダの言「レベル4プロセスが定まっていなければ、レベル5の詳細設計そして定義において右往左往してしまっただろう」。

  プロセス・ルールにとって、レベル4は論理設計レベルですが、レベル5は物理設計と構築レベルです。該当業務を最もよく知っているユーザ自身で行うべきではないでしょうか?

       SIer自身も、ユーザ自身で可能なようなプログラマレベルの仕事に対して、高価な金額提示をすべきではありません。

4.まとめ

  BPMS、RPA、AI、IoTなどの最新ICTソリューションは、どこにどのように導入したらよいのでしょうか? 回り道と思われるかも知れませんが、先ず「企業全体を見える化」せねばなりません。

  そして、ボトルネックのタイプによって、これら最新ICTソリューションを選定し、導入するのです。そうでないと、費用対効果が上がらない箇所に導入する羽目になってしまいます。⇒詳細ブログ

       ぜひICTソリューションを検討する前に、古いことわざ『慌てる乞食は貰いが少ない』を思い出してください。

  多発する品質偽装事件、まやかしの働き方改革、これらとITトラブルの病根は同一!