事例紹介に関するコーナーです。

  事例Aと事例Bは、GUTSY-4による戦略からビジネスプロセスとITシステム構築までの、中小企業での一貫事例です。大企業はブランド志向でコンサルタントを選定する傾向が強いので、無名の私が大企業で同様のことを手掛けられる機会は、残念ながらまだありません。

  実はGUTSY-4の前身は、SCM改革方法論、要求開発方法論、ERP導入方法論というように、一貫してはいない個別の導入方法論でした。しかしながら、プロセス階層レベルを強く意識したこと、そして事前にWBSをかなり詳細に定義してからこれらのプロジェクトを手掛けたため、最終的に一貫したビジネスアナリシス方法論として統合できました。それらの事例の一覧を上げてみます。

1.事例1-1  (戦略構想)

  売上2,200億円の素材メーカー。4つの事業について、レベル0の事業戦略からレベル2のプロセス改革構想と施策を立案し、ここからIT戦略構想も立案。大幅な在庫削減の効果で、IT導入費用は賄える案。外資系コンサル会社が1億円を使ったのにギブアップした後を受けて、コンサル工数は1/10、3カ月間で5人月。

2.事例2-1 (ハイレベルの業務分析)

  売上5,000億円の消費財メーカー。プロセス参照モデルを利用したサプライチェーンプロセスの可視化の方法論を開発、3カ月間、3人月。次に、東南アジアの主力工場の生産計画に関係するレベル2から3のプロセス診断に適用。根本原因は、本社の需給計画にあると、現地診断3日間で特定。

3.事例2-2 (ハイレベルの業務分析)

  売上2,100億円の機械製造・保守メーカー。保守部品のサプライチェーン分析によって、詳細過ぎるプロセス可視化で解明できなかった戦術レベルの業務課題(含むプロセス欠落)を特定、改善案作成。3カ月間、 2人月。

4.事例3-2  (プロセス標準化)

  売上2,200億円の素材メーカー。受注・出荷システム再構築のため、合併して9通りある業務シナリオを整理・標準化。このため、過去に挫折した「巻き紙分析」の残骸ドキュメントを再利用して工数削減、2カ月間、2人月。

5.事例4-2 (要求レビュー)

  受注・出荷システム再構築時の要求定義の結果をレビュー。プロセス参照モデルから記述モレの現状ITシステム機能への要求を指摘、受入適合基準の記述による要求検証。これによって、1.5カ年の開発期間中の要求の追加・手戻りなし。2カ月間、1人月。

6.事例4-1 (ERP導入)

  以前、自身が在籍していた企業でのERP導入プロジェクトマネジャーの経験を生かして、ERP導入企業側のPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)として、ERPだけでなく、マスタ・データ移行、業務運用マニュアル作成とユーザ教育、ヘルプデスクの設置と運用なども支援。

  上記の事例においては、未経験の分野については、WBSを分かる範囲で詳細に定義してからプロジェクト実施しました(途中でもWBSを修正)。これと、プロジェクトが完了してからWBSを整理するのでは、相当の差があります。前者のやり方では、プロジェクト完了時にはブラッシュアップされたWBSが出来上がるという実証が1回できます。しかし、後者のやり方では整理されたWBSの実証は未だできていません。

  プロジェクトは完了すれば良いというものではありません。私は、前者のやり方で、1プロジェクトごとに、実証したWBSを残しました。それが、GUTSY-4の前身になったのです。

 

 

 

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