事例紹介に関するコーナーです。

  企業連携プロジェクト(今野製作所の板金部門、西川精機製作所、エー・アイ・エス)が、東京都の補助金も決まり2014年9月からスタートしています。⇒facebook つながる町工場プロジェクト

  また、2015年12月3日の日本経済新聞には、「中小3社で1工場」というタイトルで、約2,400字ほどで紹介されました。この企業連携体では、製造力ではなく、下記のように設計力を一番重視しているので、少し記事に違和感がありますが。

  この企業連携は、Industrie4.0における企業間の水平統合に相当します。ISO CIMモデル(ISO TC184/SC5 参照モデル)に対応させると、レベル1が企業、レベル2と3が工場管理、レベル4が工程管理であり、3社の企業は2016年4月にはレベル1~4とレベル5(IT)までのプロセスを連携させます。レベル6以下の設備・装置を含めた垂直統合は、CAD/CAM連携として部分的に取り組む予定です。

1.企業連携プロジェクトの概要    

  これは、EDIなどの疎結合とは異なり、複数企業においてビジネスプロセスやビジネスルール、ITシステムを密結合して、一つの企業のようにマーケティング、販売、提案・見積、設計・試作、製造、品質管理、出荷・回収を行うことで、それぞれの強みを発揮しようというものです。2013年から1年間に渡って、そのプラットフォーム構築の構想を練ってきました。

  従って、「企業間連携」ではなく「企業連携」です(本稼動は2016.4予定)。日本の大企業は、今まで「非明示的な管理方式」であり、その暗黙的なプラットフォームはグローバル対応できずに、次第に遅れを取ってきました。中小企業がこれを乗り越えようと言う、野心的なプロジェクトです。

  この開発体制は、ビジネスモデル部会(3社の社長)、プロセス・ルール部会、ITカイゼン部会、技術・営業の交流部会から構成されています。

2.プロセス・ルール部会

  私の担当は、プロセス・ルール部会です。その前段として、VCPCルールWGにおいて昨年度に、企業連携時に重要となる、リスク分担、合意形成、売上・原価の精算などのビジネスルールを洗い出して、その設計方針づけをしてくれていましたチーム構成は、ベテラン中小企業診断士、銀行系コンサル出身の現役大学教授(VCPC-WG)、その他任意でVCPCのビジネスアナリシス実践WGというメンバ構成。

  当部会では、レベル1~4までのプロセス・ルール設計、および必要となるレベル5プロセスの設計とルール定義を行います。また、企業連携における役割分担、リスク発生時の負担などを定める「ミッション合意書」(すなわち、企業連携の契約書)の作成も当部会の担当です。これには、企業連携時の3社の運営体制も含みます。

紹介講演:中間報告として成果物を2015.11.13 VCPCメンバーズミーティングにて少し紹介(PDF有り)

3.プロジェクト計画と毎月の進捗

中小企業版インダストリー4.0 プロジェクト経過  毎月の進捗を更新

 

  下記に、中小企業3社連携イメージを示します。垂直統合の階層レベルは、ISO CIMモデルのものですが、その企業全体、工場管理、工程管理は、GUTSY-4のプロセス階層レベル1~4に該当します。

  水平統合では、マーケティング、人的販売・受注(いわゆる営業)、設計・試作、調達、生産、出荷、顧客サービスに関して、3社のプロセスを共有または連携させます。

  GUTSY-4の業務参照モデルがなければ、異なる企業間における、垂直統合も、多様な業務の水平統合も設計できないでしょう。

中小企業3社連携イメージ.jpg

 

カテゴリ