第11回目:2015年7月度(約3時間弱)

  6月までで企業連携3社のそれぞれについて、戦略からレベル2プロセス分析・設計、そして、レベル3プロセス分析・設計を終えました。これで、7月は、いよいよ、企業連携ミッション合意書(いわゆる協定書)の検討です。

  インダストリー4.0でも技術的なことばかり言われていますが、企業連携はM&Aなので契約書を締結せねばなりません。私は、連携3社の社長達が大好きです。しかし、企業連携はビジネスなので、全て「信頼関係」などとアヤフヤなことでスタートして、いざ事が起きてからアタフタすることは避けたい。つまらないことで3社長が仲たがいすることを見たくはないからです。

  そのために、事前に想定し、取り決められることは企業連携ミッション合意書として、書面で締結すべきです。それが、コンサルタントとしての良心でもあります。

  映画のセリフだと「男は、強くなければ生きて行けない、しかし、優しくなければ生きて行く資格がない」・・・・企業連携は仕組みがなければ継続できない、しかし、夢がなければ連携する意味がない!

1.事前準備(前半)

  さて、そうは言っても、私自身、企業連携ミッション合意書は見たこともない。そこで、頼りは、米国CPFR、日本の建設業JVの2つだけです。まぁ、苦しい苦しい、手がかりがない。これを24日の検討会に合わせて、16-20日の5日間で考えなけれなりません。

  こういう時の私の常套手段、少し、手を付けやすいところから考え始めることです。レベル2プロセスの各社の協働組織体制、パフォーマンス指標と事業リスク、このためのミッションレベルでのビジネスルールを考えることです。そして、これをレベル3プロセスまでにブレークダウンしました。ここまで、2日間。残りは、あと3日間しかありません。

2.事前準備(後半)

  前半作業で、大分、頭脳が冴えてきたので、アイデアがどんどん出てきます。最重要な連携スキーム図をレベル1プロセスで描くことにたどり着きました。この図から3社の役割分担、そして重要な共通費用の負担をどうするか、知的所有権、瑕疵担保責任、原価差異・・・・など検討すべきミッションレベルのビジネスルールが浮かんできます。残り3日間で滑り込みセーフ。苦しかった!

  最終的に、ミッション合意書の目次が出来上がりました。以下にその超概要を紹介します。階層的に考えることが重要です。

第1章 企業連携スキーム構想

  目的、ビジネスモデル、企業連携スキーム(レベル1でのスキーム図、パフォーマンス指標、事業リスク、ルール、評価と見直し

第2章 企業連携スキーム概要

  運営組織体制、スキームのレベル2業務機能図、協働プラットフォームなど

第3章 企業連携オペレーションのための業務システム

  レベル3プロセス図、パフォーマンス指標、プロセスリスク、ルール、連携ITシステムなど

3.当日の打ち合わせ

  24日は、第1章を中心に。ここで合意できれば、来月以降、第2章、第3章と降ろしていけばよいから。

  先ず、私が3社長に連携スキーム図を説明。途中で、マーケティング、人的販売や顧客サービスなど共通的な経営機能の費用負担をどうするのかと切り出す。言いにくいことを言うのがコンサルタントの仕事。この辺で、3社長の議論が深まって行く。後は、彼らにお任せ。

  最後に、アナログ的合意に至る。後で、これを文書化すればいい。最終的に第3章までを年内に合意。

4.当日の打ち上げ

  ここまで、企業連携の夢の話ばかりだけでなく、リスクだの費用負担だの考えたくない現実を検討したアナログ的合意について、酒を入れてより深い信頼関係にまで持ち込む。これが大事。

  まぁまぁ、うまく行ったかな。最終的には「儲かる」ことが成功だが。

 

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