明けまして、おめでとうございます。2015年末に、2016年上期における3つの開発目標を立てました。以下、1カ月後の経過です。

1.業務参照モデル(開発・設計)のバージョンUP

 丁度、インダストリー4.0の中小企業版では、顧客要求の引き出しや設計プロセスが重点となっているため、これにおける利用結果を受けて、開発・設計プロセスをバージョンUPすること。⇒設計はバージョンUP完了。開発は、テストマーケティング、市場投入準備などマーケティング領域が未完了。

2.業務参照モデル(人的販売)のバージョンUP

特に、人的販売プロセスに、まだ相手から獲得した「信頼」が入っていないため、これをプラクティスとして追加すること。2015年度に情報収集は完了しているため、プロセス参照モデルへの組込みにはそんなには時間を要しません。適切なタイミングでバージョンUPする予定。⇒未着手。明日から4日間かけて、バージョンUPの予定。

3.意思決定プロセスに関するIT利用の発見のための、GUTSY-4方法論のバージョンUP

非定型な意思決定プロセスにおいて、事例Aでは必要な判断情報を標準化することによって、受注設計生産品(ETO品)の売上が2012年比で、2013年は2倍に、2014年は4倍、2015年は6倍にという成果がありました。

しかしながら、多くの意思決定のロジックの中には、一部に定型化可能なものが含まれている筈です。これを発見する手法を開発して追加すること。そうすれば、ルールエンジンに搭載できます。⇒意思決定プロセス用のプロセス分解やプロセス詳細記述の調査シートなど大分進みました。そろそろ、個人では打ち止めにして、VCPC-WGにおいて皆でやろう!

GUTSY-4と業務参照モデルの他業界への流用

年初に上記1に関して、設計プロセスだけはバージョンUPが完了しました。

続いて、上記2に着手するつもりでしたが、予定を延期しました。というのは、最近、銀行や保険などの金融業からの引き合いが多いため、銀行、損保、生保のビジネスプロセスの調査を優先させた訳です。

リース業については、製造業のビジネスプロセスが適していることは既に調査して分かっていました。リース機器のリユースという環境対応があり、代金の回収方法が異なるだけで、経営機能としては製造業に近いのです。機器の購買・調達というプロセスもありますし、製造業プロセスを全面流用できます。SI企業では金融業という業種分類をしているでしょうが。

損保については事例Bによって、保険代理店のビジネスプロセスは、マーケティング、人的販売、顧客サービスは一般的なもの、受注・請求は製造業プロセスをサービス商品用に省略したもの、保険事故処理プロセスは製品返品プロセスという一部流用によって記述できることが分かっています。⇒預金はサービス調達、貸付はサービス出荷で記述できました。有価証券運用や為替ポジション管理などは、前述の「意思決定プロセス」。

新生銀行の24時間ATM稼働や新店舗スタイルは、約60億円投資によるITシステムで実現したと言われています。ここで、適用された「Jメソッド」は、GUTSY-4と業務参照モデル(レベル2)による業務改革とよく似ています。

企業のビジネスプロセス全体をとらえないと、売上増加という「攻めのIT活用」は不可能です。コスト削減という「守りのIT活用」は、人手がかかっているビジネスプロセスだけを局所的に取り上げればいいのですが。

Webで見積依頼を受けることをIT化しても、それは競争相手にすぐにマネされます。次には、価格の安い方に流れるだけです。どうやって段階的に信頼を獲得していくか、という人的販売プロセスと同じことをWebに組み込むことが重要でしょう。

 

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