関連ブログ記事:ビジネスアナリシスをどのように「エンジニアリング」するか!は既にのべました。ここでは、そのためのビジネスアナリシス方法論GUTSY-4をどう開発したか、について述べたいと思います。

1.各フェーズを順次、開発

  GUTSY-4は、戦略要素の構造化によるプロセス改革構想フェーズ(フェーズⅠ)、プロセス上位設計によるプロセス改革企画フェーズ(フェーズⅡ)、プロセス中位設計によるプロセス改革計画フェーズ(フェーズⅢ)、プロセス下位設計によるプロセス改革実施フェーズ(フェーズⅣ)、という4つのフェーズから構成されます。

  ビジネスプロセス中心のSCM改革プロジェクトを手がけた際に、フェーズⅡのプロセス改革企画フェーズを開発、IT戦略構想立案プロジェクトを手がけた際に、フェーズⅠのプロセス改革構想フェーズを開発、プロセス標準化を手掛けた際に、フェーズⅢのプロセス改革計画フェーズを開発、そしてIT要求開発プロジェクトを手掛けた際に、フェーズⅣのプロセス改革実施フェーズをと順次、開発していきました。

  これらのプロジェクトを実施する直前に仮説的なWBSを設定して、これを実施していく中で改訂・改善を繰り返して、プロジェクト完了時には次回に使えるレベルにしました。プロジェクトライフサイクルの観点から各フェーズが整合性を持ってつながるために、各フェーズが位置するプロセス階層レベルを強く意識していたこと、および各フェーズのアウトプットである各モデルのメタモデルを定義していたからです。

2.戦略からITまで一貫した方法論であることの証明

  事例1-1:今野製作所様では、GUTSY-4の趣旨に賛同したメンバがこれを経験したいということで、10名、集まりました。私は、今野社長を入れて、このグループを「オーシャンズ11」と命名。この事例では、ほぼ2時間のWBSごとにリードするコンサルタントが交代し、それでも各々のWBSの成果物が4つのフェーズを一貫してシームレスにつながる、すなわち戦略からITまで一貫したビジネスアナリシス方法論であることを証明できました。

  アウトプットレイアウトや技法・ツールは、この過程の中で修正、整備していきました。また、今野社長の了解を得て、作成した各成果物をWBS・アクティビティにおけるアウトプット事例として追加しました。

3.エンジニアリング化された方法論であることの証明

  次は、GUTSY-4がエンジニアリング化されたビジネスアナリシス方法論であることの証明です。

  事例2-1:東京海上日動システムズ株式会社様では、25歳の若手SEが初めてビジネスアナリシスを担当することで、個人の能力にあまり依存せずに実施できる方法論であることを証明してくれました。若手SEは、多くのアウトプット事例があるので、心強かったという経験談をのべています。

  技法では、たとえば若手SEが作成した成果物をレビューする際に、「私の頭の中のチェックポイント」を客観化して、技法として新たに切り出して適用しました。当然、他の技法・ツールも使用する中でバージョンアップしていきました。現在、説明・技法・ツール・事例は、合計、600個位になっています。 

 

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