日本企業の競争力が急速に衰えている

  日本企業の競争力は急激に衰えています。生産拠点の海外移転が進み製造コストを大幅に低下させ、欧米企業並みの研究開発費を注ぎ込んでいるのですが、結果としては、企業利益は欧米の半分、アジア諸国の6割、そして一人あたりのGDPは世界20位と落ち込んでしまいました。マーケティング、研究開発、商品企画・開発、設計という付加価値を生み出す力が弱っているのです。日本企業は、現業の力で持ちこたえてきましたが、現業を支援する社内コンサルタント(ビジネスアナリスト)がおらず、意思決定系を含めたプロセス改革が進まないことが大きな原因です。

  シャープ、東芝の次はどこでしょう。経営陣は全体を鳥瞰できる力が問われています。その力は、社内の現場経験だけでは絶対に養成できません。

情報システム部門はその役割を変化させる時

  一方、情報システム部門では、高度成長時代のまま、データ処理をITを利用して省力化・効率化するという発想から抜け出せません。大量データが発生するサプライチェーン(調達、製造、出荷)が海外に移転しつつある今、ITだけという役割を変えていかねばなりません。

  ビジネスアナリシスを担うというのは、情報システム部門が提供するサービスを拡大することに他なりません。東京海上日動システムズ株式会社殿の事例のように。事業をザ・ガードマンから社会全体のセキュリティに拡げたセコム社のように。関連情報C50-10-55A

大勢のビジネスアナリストを育成しなければならない

  日本企業のプロセス改革のために、大勢のビジネスアナリストが必要とされています。IIBAで認定する一人前のビジネスアナリストといわれるCBAP(Certified Business Analysis Professional)になるのは、最短でも10年間の経験を積まなければなりません。しかし、そんなに期間をかけていれば、その間に日本は沈んでしまうでしょう。

ビジネスアナリシスをエンジニアリングする

  エンジニアリングというのは「工学」なので、誰がやっても同じような成果を出せるということです。そんなことができる訳はないと思われる方は、先入観に凝り固まっています。もともと、コンサルタントというのは、大したことを行っていません。コンサルティング会社の収入の8割は、付加価値が全くない現状調査ですから(製造でいう前段取り作業)。

  そこで、中小企業診断士として、コンサルタントでもある私が、約10年間をかけてビジネスアナリシスをエンジニアリングする方法論GUTSY-4と業務参照モデルの両方の開発に取り組むことになりました。それこそ、夢の中にアイデアが浮かんできて、起き出してそれをまとめるということが何回あったことか。プロセス改革やITシステム構築のように、ビジネスプロセスを対象とするものにはすべて対応できます。

  GUTSY-4のエンジニアリングとしての成果は、事例紹介の欄をご覧ください。また、ビジネスアナリストの育成は、⇒ブログ記事:教育というよりもプラクティスへの訓練が中心のため、短期間で可能です。次は、ビジネスアナリシスを日本の輸出サービス産業にする取組みが残っています。日本の次の基幹産業がないからです。まだまだ、死ねませんね。

  2017年2月よりGUTSY-4の超上流部分をクラウドサービス化しました。関連ブログ記事:「超上流」クラウドサービス提供開始

 

カテゴリ