現在の情報システムと言われるものは、そこには情報はなく、単なるデータシステムに過ぎません。

1.データと情報の違い

データ  

  結果としての事実を数値等で表現したもの。それだけでは意味を表現できないため、複数の属性を組み合わせる必要がある。例えば、数量と単位とかであります。

  主に、数値の集計を目的とし、一般的にその管理は「EDPシステム(データシステム)」で行います。

情報
  事実を文章、数値、写真、図などで表現したもの。データに意味を付け加えたものも情報と呼びます。たとえば、なぜその受注数量になったのか、得意先の事情は何であったのかと。収集できた情報で意味を表現するため、時間経過と共に意味がより深くなっていきます。

  情報の管理こそが、「情報システム」と呼ぶべきものです。これが、IT投資対効果を大いに高めます。

2.ビジネスプロセスとデータ・情報

  ビジネスプロセスの20%は、たとえば、受注登録とかの定型的なプロセスです。そして、これは最終的には会計につながることが多い。残り80%は、非定型的なプロセスであり、重要な意思決定プロセスもこれに含まれます。

定型的なプロセスでは、主にデータを取り扱う

  受注や出荷などの定型的プロセスでは、ほとんどの取引が最終的に会計仕訳となります。たとえば、受注登録では、得意先、商品、受注数量、単位、単価などのデータを利用したり登録します。

意思決定のような非定型的なプロセスでは、主に情報を取り扱う

  たとえば、得意先との商品別の売上単価交渉を取り上げます。得意先との単価交渉の経過は、商談管理のような「情報システム」で情報として管理されます。そして、交渉の妥結結果としての単価が、データとして「EDPシステム」に登録されます。

  今ままでのITシステムは、定型的プロセスにおける省力化や効率化を目的として、データを取り扱うEDPシステムでした。DOA(データ中心アプローチ)では、データは固定的だと言います。それは、会計につながるからです。

  しかし、これからは、非定型的な意思決定プロセスにおける、より質の高い意思決定を目的として、情報を取り扱える情報システムが必要となります。この情報は固定的ではなく、意思決定の方法の変化と共に変わって行くのです。したがって、情報システムも事例Aのように、日々、進化していきます。

 

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