要求開発の手法の中で、経営、業務、ITという階層区分をしているメソッドがあります。どこまでが経営でどこからが業務なのか、どこまでが業務でどこからがITなのか、全く感覚的です。これを導入した企業では、教育受講後も受講生が一人立ちできずに、評判が悪いと聞きました。

       一方、米国BPMのリーディング企業であるBPTrends では、以下のようにプロセス階層レベルを厳密に区分しています。

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  ここでは、Strategy or Enterprise Level レベル0~レベル2、Process Levelレベル3~レベル4、Implementation  Levelレベル5~レベル6として厳密に規定しています。実際のBPMでは、プロセス階層レベルをレベル0~5まで厳密に定めながら、戦略をビジネスプロセスやITに5段階の構造化によって落とし込んでいくのです。たとえば、レベル2プロセスでの調達は、レベル3へは、購買依頼と購買契約、調達日程計画(発注)、受入、受入検査など8つのプロセスに要素分解されます。

  エンジニアリング化されたビジネスアナリシス方法論GUTSY-4は、このプロセス階層レベルの考え方と全く同じであり、かつ「業務参照モデル」によって構造化に必要なプロセス階層レベルごとのプロセス参照モデル、およびレベル3からレベル4、レベル4からレベル5への構造化技法を提供しています。これによって、事例Bのように入社4年生のSEでも戦略からITまでのプロセスモデリングができる訳です。

  それを経営、業務、ITと曖昧に区分して、個人の属人的感覚によって、経営、業務、ITの階層間を行ったり来たりするのであれば、メソッドを提供する会社からのメンター(指導者)が常に不可欠になります。これを採用した某企業では、社内教育への応募者が居なくなったそうです。SCORのようなグローバルスタンダードを知らないから、こんな曖昧な階層になってしまう。

 

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