いよいよ今回が最終日です。10日間のうち、土曜日が6日もありましたが、やる気マンマンのメンバです。参加の動機が、自分を取り巻く課題の解決だけでなく、何とかIT業界の地位を向上させたいという使命感からです。講師としても、終わるが名残惜しい気持ちです。

第10回の様子を紹介します。 第8、9回:6/13(金)、6/14(土)の様子

6月28日(土) 

午前:プロセス参照モデルのプロセスフローの解説

  今回を機に、レベル1、レベル2、レベル3、レベル4のプロセスフロー解説として、約50枚の資料を追加作成しました。プロセスフローだけでは「概要過ぎ」、個々のプロセス詳細記述書だと「詳細過ぎる」からです。この構造を紹介した後、製造業のレベル1プロセスフロー、レベル2プロセスフロー、レベル3プロセスフロー解説を説明しました。

  レベル3くらいの粗さだと、マーケティング、人的販売、商品開発、設計・試作・修正、サプライチェーンの計画・調達・製造・受注出荷、顧客サービスの全てに関わってきます。これは、企業の事業部長や部長に知って欲しい内容です。

午後1:演習「意思決定プロセスからのIT要求の引き出し」

  受講者が提供してくれたビジネスプロセス(12種類のプロセス構成要素で記述)の事例が6個ありました。これをネタに、第8回目では定型的プロセスの一つを選定して「定型的プロセスからのIT要求の引き出し」を演習。GUTSY-4の「IT要求引き出しシート(定型業務向け)」を利用した質問をすることで、提供者に実際にそのIT要求があったかどうか、結果として5~6倍ほどの量のIT要求を追加で思い出してもらえました。

  今回は、非定型的な意思決定プロセスからのIT要求の引き出しです。この分野は、ほとんどIT利用されていないブルーオーシャン領域です。最終回なので、演習時間も長めに取れました。2つのグループに分かれて、「IT要求引き出しシート(非定型業務向き)」を利用した質問をして、「RFP/RFQの入手・確認」プロセスに対するIT要求を引き出して定義しました。

  両グループとも、提供者のところの実際のITシステム機能をほぼカバーするようなIT要求を定義できました。また、事例の提供者でないグループからは「優れたIT要求」だなと思われるものも新たに出てきました。

  このIT要求引き出しシート」とは、1次元目として12種類のプロセス構成要素書、2次元目として7種類のCobiT情報要請規準の組合わせ、そして3次元目として定型/非定型で別々のIT要求区分を使って、1つのビジネスプロセスに対して約数十個のIT要求への質問を生成できるという、GUTSY-4の技法シートです。ビジネスプロセスを12種類のメタモデルによって記述するというのは、間接的ですが正確な業務観察法です。ユースケースは、メタモデルがあまりにもラフなので、業務観察にはなりません。

全10回の総括は、別ブログで書きますが、講師の私もよい機会、勉強になりました。

午後2:ディカッション

  今回の研修の提唱者である東京海上日動システムズの横塚顧問(前社長)、JISA副会長も参加して、個人として今回の研修の目的達成度、そして、どうしたらIT産業の地位を高められるかのディスカッションを行いました。

  今回の受講者は少数でしたが、この「7人の侍」が日本のIT産業の変革を担ってくれるだろうとの期待を大きくできました。6割が土曜日開催でも、宿題もいとわないという侍たち(宿題は私が遠慮してしまった)。打ち上げ会の中で、同窓会をやろうということになり、これから先が楽しみ!

 

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