31日、私用で、事例A①の今野製作所を訪問してきました。中小企業診断士の更新申請を出すのを忘れていて、締切最終日に診断実績報告書に捺印をもらいに(笑い)。

今野社長を待って、社長室の前のミーティングテーブルに座っていると、その前のホワイトボードに描かれた図が目に入りました。3カ月単位の需給計画(需要計画と供給計画)、月単位の調達計画、製造計画、受注・出荷計画の4つの大きな計画間の関係を図示してありました。これを見ていると、30前後の営業社員が入ってきて、慌ててその図を消しました。どうも、この図を使って、社内で議論・検討していたようです。

同社では、GUTSY-4と業務参照モデルを利用して、ほとんどの業務が「見える化」されています。(注)

そして、マネジャーや社員が機能によって、自分の仕事だけでなく全体を考えるようになりました。⇒トップダウンとボトムアップの融合

上記の4つの機能は、組織でいうと部長クラスの仕事です。それを30歳前後の若手営業マンが意識しているとは、正直、驚きでした。恐らく、営業マンの役割は、売るだけでなく、需要計画のインプットとなる需要情報を顧客から収集することだとの検討なのでしょう。若手でも学ぶ機会を与えられて、仕事に適用できる考え方を知って、毎日、仕事に取り組むのが、面白くて堪らないのでしょう。

通常は、中小企業に勤めていると、経済的には大企業よりも恵まれないでしょう。しかし、このように自分がどんどん成長していくのを実感できる喜びは、一度しかない人生をかんがみれば、お金には替えられません。

この時期、リクルートスーツ姿の若者をよく目にします。もし、大企業に就職して年齢がそこそこまで行くと、自分のエネルギーの半分以上は、本来やるべき仕事よりも、くだらない社内政治の方に、取られることになってしまうし(もちろん、会社によるが)。

今野製作所の社員は、「幸せだなぁー」と感じた日でした。

(注) 業務は階層化しています。レベル1は戦略、レベル2は業務改革、レベル3はプロセス改革、レベル4はプロセス改善、レベル5は作業実行のため。したがって、例外処理の分岐が入ったプロセスフローでは、詳細過ぎてホワイトボードでの議論はできません。今野製作所では、レベル2、レベル3、レベル4と階層的に「見える化」しました。したがって、上記のレベル2の業務機能の検討ができる訳です。

 

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