以前のブログで、「重要な意思決定業務が「見える化」されず、IT利用から取り残されている」と述べました。業務参照モデルでは、製造業を中心として、マーケティング、商品開発・設計、人的販売、顧客サービスなど、「攻めのIT」となる業務領域となります。

 

  では、業務参照モデルがカバーしていない銀行や保険ではどうでしょうか。金融関係の本を何冊か買い込んで調べました。年末年始に、一体、何をしているのでしょうか。マーケティング、商品開発・設計などは、商品が違うだけで、製造業と同様です。

  銀行特有のことでは、たとえば、流動性預金(普通預金)における口座開設、預入、出金、残高管理、記帳、利息決算、口座解約、印鑑・通帳・カード等紛失などの実行プロセスには一定の手順とルールが存在します。預金の場合は、全て、モノの調達プロセス(含むEnable)で記述ができるのです。同様に、証書貸付は、全て、モノの受注・出荷プロセスで記述できることが分かりました。これらの実行プロセスでは、モノをサービスに置き換えれば良いだけです。 

  では、銀行や保険会社の有価証券の運用という意思決定プロセスはどうでしょうか。売買銘柄が決まれば、買いの実行プロセスは調達プロセス、売りは受注・出荷プロセスで、同様に記述できることが分かりました。銘柄決定の前の「運用ポジション決定」こそが、考え結論を出す意思決定プロセスです。

  買い込んだ書籍では、これに関するいくつかの業務機能を記載してあります。そこで、BABOK v3で新たに掲載されたビジネスアナリシスのテクニック「意思決定ダイアグラム」に対して、サイモンの意思決定プロセスによって拡張した上で、これに運用ポジション決定」の機能をマッピングしてみました。すると、こんなプロセス機能も必要なのではないかとの疑問が逆に湧いたものもありました。

  この実証実験の結果、意思決定プロセスの調査・記述の技法として、約30個の質問項目を整理できました。これらを仮説として、「為替ポジション決定」などの意思決定プロセスについて質問します。この技法は、製品ポートフォリオ管理にも応用できるでしょう。

  このような方法で、今回、開発できた技法を実際に適用して、そのフィードバックを基にバージョンアップしていけば、意思決定プロセス全般に適用できるようになります。技法はフレームワークさえしっかりしていれば、内容は順次に完成させていけます。久しぶりに、知的興奮を感じた瞬間、 ワオーです。

  多くのコンサルタントは、その属人的経験を頼りに相手に質問していきますが、エンジニリング化を実現しようとするGUTSY-4はそうではありません。

 

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