上流と超上流の大きな違い

  上流SEは、システム分析(要件定義)工程にて、ユーザから要求(What)をヒアリングで確認して、それを実現するためのソフトウェア要求仕様(How)を定義します。

  超上流では、解決したいプロセス課題(Why)に対する解決手段を検討してIT要求(What)を定義します。したがって、より良いIT要求を開発するためにヒアリングではなく、多くの質問・インタビューを行います。IT要求の具体的実現方法がソフトウェア要求仕様(How)です。

  ある企業で多くの業務課題が提示され、このソリューションとしてERPが提案されました。選定された大手SI企業から超上流SEが派遣されました。しかし、上流SEとしてはベテランですが、そのSI企業は超上流を実施するための方法論を持っていません。したがって、超上流を行うためのWhyの構造化、Why-Whatの構造化ができず、ユーザからHowだけをヒアリングする上流SEのやり方で対応しようしました。しかし、これでは、ERP導入の目的である業務課題の解決は全く望めません。

  ・・・・無駄に時間が過ぎていき、大トラブルになりました。・・・・失敗の結果、ユーザ側の導入責任者は責任を取らされ降格されましたが、この大手SI企業は他で同じ事を繰り返すでしょう。

超上流SEの人材育成を怠った大手SI企業

  この大手SI企業の経営者や事業責任者は、上流SEを長く経験していれば、超上流もできると考えたのでしょうか? そして、特定の業務分野を専ら担当する上流SEを長くやっていれば、幅広い業務分野を担当する超上流SEとしての業務スキルも身に付くと考えたのでしょうか? 超上流の方法論も業務スキルの裏付けもない全く無責任な提案をした訳です。

  ビジネスアナリシス方法論GUTSY-4を利用すれば、25歳の若手SEであってもこんなことにはなりません。⇒東京海上日動システムズ社の事例B

  Why(業務課題)-What(プロセス課題)として多段階で構造化していきます。そして、業務参照モデルによって、未経験の業務分野をカバーできます。実に残念なトラブル! やはり、ビジネスアナリストが必要!

・上流SEと超上流の間の大きな壁 ⇒ SEをビジネスアナリストへ育成するための5ステップ

・超上流SEやビジネスアナリストに必要な業務知識

 ⇒ 超上流SEやビジネスアナリストには、どの程度の業務知識が必要か?

 

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