1.今までのGUTSY-4のオンサイトセミナー

  今まで実施した、GUTSY-4のオンサイトセミナーでは、ビジネスアナリシスや超上流を未経験の入社1-3年生にも、業務知識も全くない「見積作成プロセス」に取り組んでもらっています。ここで、Excelベースの簡単な説明の直後の演習であっても、実施後のアンケートでは以下のような回答でした。

 (1)入社1-3年生でも、3/4は「プロセスフローや個別プロセス詳細を記述」できる

   (2)入社1-3年生でも、1/2は「プロセス詳細記述からIT要求を引き出す質問を作成」できる

(注)このオンサイトセミナーにおける技法では、Excel2-3行の簡単な説明があるだけです。

 

2.クラウドサービス化への取り組み  

  今回、「プロセス詳細記述」、これからの「IT要求を引き出す質問の作成」という重要部分のクラウドサービス化のために、サイボウズ社のkintoneでアプリケーションを開発しました。

(1)クラウドサービス化のメリット

該当WBS・アクティビティについて、この説明を丁寧に記述し必要な関連知識をWebリンクで参照できる (最小限の研修だけで済む)

  たとえば、IT要求の引き出しの各々の切り口について、「基本的な考え方」「質問の観点」「一般的な質問例」、この3つを参考に、IT要求の引き出し質問を作成します。いわば事例AのIT企業版。

②上記アクティビティをさらに詳細にしたIT化タスクの実施を正確にもれなくガイドできる

  たとえば、ラジオボタンでの選択とかの操作が可能になりました。

③今に実施すべき部分以外は折りたたむことで、全体がコンパクトに感じられる

  以前は全体が見えた(見え過ぎた)ため、実際には全部は実施しないものの、複雑に感じてしまう心理的な欠点がありました。

④GUTSY-4に組み込まれた一般的な質問例に対して、自社で経験した業界・業種のIT要求例をプロセス別に蓄積・共有できる(事例Aと同じ効果が出る)。

(2)クラウド化の概要

  さて、IT要求の引き出し質問の作成までをクラウド化しました。その後のIT要求引き出しワークショップ、分析、仕様化、形式検証、妥当性確認、そしてIT要求の優先順位付けは、クラウドからダウンロードしたExcel上で行うことにしました。たとえば、IT要求の分割や統合はExcel上の方がやり易いとか等の理由からです。

  こうしたGUTY-4のIT化によって、上記アンケート結果の「できる」という比率はさらに向上するでしょう。GUTSY-4が目指した「ビジネスアナリシスを若手SEでも実施できるようエンジニアリングする」、この目標はほぼ達成できました。

 ■顧客限定でクラウドサービス提供を開始しましたGUTSY-4超上流IT化全体概要P01  

   現在、IIBA日本支部ビジネスアナリシス方法論研究会メンバに提供中!

  ご希望の会社は、メールでお知らせください⇒info@process-design-eng.com

  

3.IT企業の組織編制への影響

(1)要件定義をめぐるトラブル

  さて、超上流が普及しない間に、要件定義をめぐるトラブルがどんどん発生しています。ユーザ企業側の業務引き継ぎがうまく行っていない状況の中で、IT企業が今だにIT要求をヒアリングするという安易な確認をしているからです。

  たとえば、何のためにその業務プロセスを実施しているか訊ねると、ユーザから「課長から言われたからやっています」と回答が返ってくる時代です。要求ヒアリングは、自ら自爆テロしているようなものです。⇒システム分析における要求確認と要求分析の違い

  今や、AIが税理士など今までの専門的職業の8割を代替できるといわれている時代です。ところが多くのIT企業は、SE部隊を業界・業種別に組織編成したまま、それそれの特殊性を長い年月をかけて実務経験で習得させようという訳です。 AI時代に拘わらず、IT企業が最もITを利用できていない感じです。

(2)要求分析の手法

  これは、上記2のIT要求の引き出しクラウドサービスを要求分析に応用したものです。これは、事例4-2をIT化したものであり、2-3年生でも十分可能な手法です。

  IT化によって、自社のSE個人が経験したナレッジを組織にフィードバックし、これを組織で蓄積・再利用できます。この仕組みで業界・業種別の人員配置によって各部門が人手不足や過剰が生ずるという非効率な組織体制を、機動的な編成に変えることができます  

 

 ただ今、IT企業が行う上流のシステム分析(要求分析)のクラウドサービスを開発中!

 IT要求を発生させたビジネスプロセスに対して、業務参照モデルを利用して、通常処理、代替処理、例外処理へのIT要求の質問を作成する技法を開発して搭載しています。また、IT要求のリスクに対応して、簡易チェック、詳細チェック、完全チェックという3種類の方法を選択できます。

 12月末には開発完了予定 SI企業の赤字は「自衛策」が必要!ーーーそれは要求分析