要求開発のメソッドの中で、「経営業務IT」という3つの階層区分をしているものがあります。実に曖昧かつ属人的な階層区分です。これを採用してしまうと、常にメソッド開発会社からのメンターによる支援が必要になってしまい、メソッド利用企業はいつまでも一本立ちできません。

  以前のブログで米国におけるプロセス階層レベルの考え方を紹介しました。これによれば前述の経営はレベル0~2、プロセスはレベル3~4、ITはレベル5以下となります。これは、グローバルスタンダードなプロセス参照モデルSCORに基づいたプロセス階層レベルの規定です。GUTSY-4は、SCMからスタートしているため、これと全く同じプロセス階層レベルを採用しています。

  この米国の考え方によれば、ビジネスプロセスにはレベル3とレベル4の2段階があります。前述の業務とはレベル3のプロセスを指しているのかそれともレベル4なのか、はたまたITとしてレベル5なのか、全く想像がつきません。

  1つのレベル3プロセスは、5~8個のレベル4プロセスから構成されます。したがって、前述の業務は、レベル3あるいはレベル4に位置するかによって、経営へのインパクトは全く異なってきます。たとえば、レベル4としてしまうと、経営へは「風が吹けば桶屋が儲かる」式のロジックとなってしまいます。

  ビジネスアナリシス方法論GUTSY-4では、レベル0の事業戦略は、①レベル1の戦略課題に構造化、②この戦略課題をレベル2の業務要求に構造化、③この業務要求をレベル3プロセスのプロセス改革要求に構造化、④このプロセス改革要求をレベル4のアクティビティに構造化、というここまで合計4回の構造化を内蔵したツールに従って行います。

  この要求開発メソッドを採用した企業では、利用希望者が現れないと聞きました。当然でしょうね、経験主義的なメソッドですから。