筆者は、10年前の2007年に、ある大手IT企業の役員の講演で「要求トラブルで、3年間で1,000億円の損失、プロジェクトの失敗原因の第一位」を聞きました。同時に、「常に利用する機能+よく利用する機能」は2割だけだと(後で知ったが、これはCHAOSレポートから)。

  当然だが、この話は他のIT企業でも発生しているだろうと受け止めた。そのIT企業では、対策としてビジネスアーキテクトを育成すると(今でいうビジネスアナリストであろう)。衝撃的な講演で率直に語ってくれた役員に大変に感謝した次第です。これがビジネスアナリシス方法論GUTSY-4の大きな契機となりました。

  以下は、講演を聞いた際の私のメモからなので、それが不正確な場合の全責任は私にあります。

発生) ①仕様モレ、②仕様の矛盾、③曖昧な仕様

原因) ①要求のモレ 20%が暗黙的な業務ルール、80%が例外処理

      ②用語の曖昧さ、③コミュニケーションルートの長さ、多さ

ビジネスアーキテクト

    ①ファシリテーションでIT利用者から引き出す、だたし利用者自身が分かっていない場合もある

    ②モデリング

    ③業務知識

  以下、GUTSY-4でこれをどう実現しているかを検証してみます。本当に、講演の10年後の今、初めてです。

1.ビジネスアーキテクトの役割

 ①ファシリテーション⇒代表ブログ:GUTSY-4によるビジネスアナリシスの中心はファシリテーション

 ②モデリング ⇒代表ブログ:モデリングとは何か、そしてなぜメタモデルが重要か

         代表ブログ:プロセスモデリングのポイント  

         当然、GUTSY-4には業務ルールのモデリングを含みます。         

 ③業務知識  ⇒代表Webページ:2.0 業務参照モデルとは

         これには類推のスキルが必要になります。レベル1~2は自分の実経験だけから学ぶのですが、3~5は他人の経験、即ち業務参照モデルを利用して、自分の業務経験を横と縦に拡張します

2.発生原因

 ①要求のモレ 

  ⇒代表ブログ:ビジネスプロセスからITへの要求を引き出す、IT要求開発をする

   代表Webページ:2.1.1(1) 業務参照モデルのコンテンツ この中の⑤B.業務ルール説明書

   例外処理の抽出(ユーザ企業側のIT要求が不完全な場合)

    :GUTSY-4の技法「M420-201 代替・例外処理の簡易的抽出」

     ただし、GUTSY-4では、IT投資効果の小さい例外処理は「優先順位付け」で合理的に排除

     これを書いたブログが無く、バックログになってしまいました。

  ②用語の曖昧さ ⇒代表ブログ:ビジネスアナリシスの一番最初のWBSは、用語集の作成!

  ③コミュニケーションルートの長さ、多さ ⇒これは意味が分かりませんでした

以上