GUTSY-4の方法論に関する補足説明のコーナーです。

IT投資におけるシステム構想|GUTSY-4の4つのフェーズ(補足)

  本ブログは、「ビジネスアナリシス方法論GUTSY-4の概要⇒2.4つのモデルを整合させる」における「GUTSY-4の4つのフェーズ」への補足説明です。

1.プロジェクトライフサイクルとは

  大規模なプロジェクトを複数のフェーズに分割して、投資対効果を高め、かつリスクを低減させようという考え方です。たとえば、工場などのプラントでは、構想(フィージビリティスタディ)、企画、設計、施工・引渡、稼働という5つのフェーズに分割されます。あるフェーズの要素成果物は、次のフェーズのプロジェクト憲章を構成します。大規模プロジェクトでは、ステークホルダ間の調整も必要なので、いきなりプロジェクト憲章を作成することはできません。

2.計画の段階的詳細化

  プロジェクトライフサイクルでは、各フェーズごとに、それに沿った計画を立案しますので、PMIでいう「計画の段階的詳細化」を実現するものです。しかし、どのフェーズでどこまで詳細にすべきかは不明確なままです。ところが、プロセス改革やITシステムなどのビジネスプロセスを対象とするプロジェクトでは、プロセス階層レベルの概念によって、詳細さを具体的に規定できます。プロセス階層レベルが一つ進むと、ビジネスプロセスの数は5~10倍となります。

3.ビジネスアナリシスのプロジェクトライフサイクル

  GUTSY-4では、ビジネスアナリシスおよび評価を下記の5つのフェーズに分割しています。フェーズが進むにしたがって、費用や効果に関する見積り精度を次第に高めます。

  IT投資でいえば、IT投資対効果の精度を高め、かつリスクを低減させます。

  BABOKでいう、ビジネス要求、ステークホルダ要求、ソリューション要求の定義は、それぞれプロジェクトライフサイクルでの位置付けが異なっています。

4.GUTSY-4における4つのフェーズ

  GUTSY-4は、投資効果を最大限にするため、投資リスクを最小限にするため、プロジェクトライフサイクルに沿って、4つのフェーズに分割しています。⇒02_GUTSY-4_全体・フェーズ別WBSフローP1.pdf   

   以下は、4つのフェーズの概要説明です。

(1) 構想フェーズ

     レベル2まで分析・設計することで、費用・効果は超概算見積り精度(±20~30%)で算出します。ITではシステム構想となります。⇒フェーズⅠ概要:構想フェーズ(事業戦略からビジネス要求の定義など)

(2) 企画フェーズ

  レベル3まで分析・設計することで、費用・効果は概算見積り精度(±10~20%)で算出します。ITではシステム企画となります。フェーズⅡ概要:企画フェーズ(レベル2・3のプロセス設計、ステークホルダ要求の定義など)

(3) 計画フェーズ

  レベル4プロセスからIT要求を引き出して、ソリューションを選定することで、費用・効果は詳細見積り精度(±5~10%)で算出します。ITではシステム計画となります。フェーズⅢ概要:計画フェーズ(レベル4プロセス設計、ソリューション要求の定義など)

(4)導入フェーズ

  システム分析後、費用・効果はベースライン見積り精度(±5%)で算出します。ITではシステム導入・構築となります。

フェーズⅣ概要:導入フェーズ(定型的業務:ITシステム導入など)

フェーズⅣ概要:導入フェーズ(非定型的業務:ITシステム導入など)

(5)運用フェーズ

  新しい組織、プロセス、ルール、ITシステムを運用して、IT投資効果を測定します。←GUTSY-4では未開発です。

 

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