GUTSY-4の方法論に関する補足説明のコーナーです。

  GUTSY-4の開発の背景は、トップダウンとボトムアップの融合、これを階層的に実現しようとしたことです。1970-80年代には、日本人の勤勉さや企業へのロイヤリティの高さからのボトムアップの強みによって、日本企業は高度成長してきました。ところが、経済の急速なグローバル化、BRICSをはじめとする新興国の成長によって、もはやそれだけでは競争に勝てなくなったのが現状です。

  しかし、欧米流の限られたエリート達が甘い汁を吸うトップダウン経営にも反感があります。私は、日本企業が競争に勝つためには、今まで弱かったトップダウンを明確なものにしながら、強みであるボトムアップと融合させること、これが唯一の道だと考えて自分の残りの人生をこの実現に賭けました。

GUTSY-4は、プロセス階層レベルごとに、トップダウンとボトムアップの融合を実現

1. 事業トップの戦略や経営方針をレベル1からレベル2の戦術へと階層的に構造化する

2. レベル2では、業務機能を役割とする部長クラスがこの戦術を理解して、自らの部門の業務改革として検討し取り込む

3. レベル3では、課長クラスが自分の部門の業務改革を理解して、自らの課のプロセス改革として検討し反映させる

4. レベル4では、係長クラスが課のプロセス改革を理解して、自ら担当するアクティビティへの改善として検討し反映させる

5. レベル5では、担当者が係のアクティビティへの改善を理解して、自ら担当するタスクを検討し反映させる

  このように、各プロセス階層すなわち組織階層ごとに、上位からの方針・指示を理解して(トップダウン)、自ら担当においてこれをどう実現するかを検討・提案し(ボトムアップ)して、両者を融合させます。すなわち、単なる上意下達だけのトップダウンではありませんし、単なる現場の改善だけのボトムアップでもないのです。これこそ、トップダウンしかない海外企業に勝てる唯一の道です。

  これによって、 IT要求開発でいえば、経営面からのビジネス要求は、必ずレベル4やレベル5のユーザ要求に反映できるのです。

  「えー、期間がかかりそう!」ですって。 そのために、当然、対象を絞り込んで、上記のレベル2からレベル5をアジャイルで回すのです。今までのITシステム機能の6割が使われていないのに、今までどうりボトムアップだけでアジャイルでIT開発すれば、ますますゴミの山が増えていくだけでしょう。「アジャイル」を使う場所が違うと思うけど。

GUTSY-4を実際に適用した今野製作所の今野社長の感想

  早稲田大学の政経学科出身の彼は、そのまま大手部品メーカに在籍していれば、間違いなく役員クラスになる人材ですが、父親が創業した今野製作所の2代目に転身しました。以下に彼の感想を転載します。

  ⇒事例A②成果:トップダウンとボトムアップの各々の課題、両者の融合の成果[今野浩好] 

 

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