GUTSY-4の方法論に関する補足説明のコーナーです。

  ビジネスアナリシス方法論:GUTSY-4によれば、戦略からのプロセス改革、人間系を含んだBPM、プロセスからのITへの要求開発をへるため、大きく次の5つのIT投資効果があります。大きく言えば、開発規模を半分に絞り込み、その上で戦略を実現できるのです。

 

1.経営面からのビジネス要求をITに反映できる

  理由:アクセンチュア「日本におけるIT生産性の調査結果と提言」(2007.5.21発表)によれば、「日本ではビジネス要求が実現していない」(63%の企業で)という調査結果があります。ビジネスアナリシスは、戦略を起点とします。

  GUTSY-4では、先ず、戦略からのビジネス要求をビジネスプロセスに反映して、それをより強力に支援するIT要求を定義します。

2.IT要求トラブルを減少できる

  理由:古いですが、日経コンピュータ誌2008年「第2回プロジェクト実態調査」によれば、ITプロジェクトのトラブル原因の半分以上は要求定義であり、「要件定義が長くなった」、「追加の企画作業が発生」、「要件定義不十分」などの要求に関するトラブル原因は、第1回目よりも増加しています。再調査があれば、さらに悪化していると思われます。

3.約6割をしめる使われないIT機能を要求段階(金メッキ要求や保険的要求など)で排除できる

  理由:Chaosレポート2000では、「ITシステム機能の利用率」として、全く利用されない機能が45%、ほとんど利用されない機能が19%、という調査結果を発表しています。ビジネスアナリシスは、ビジネスプロセス上の課題解決から、IT要求を定義します。⇒関連ブログ記事:ITへの要求をどうやって引き出すか、IT要求開発するか

   金メッキ要求=業務上の重要度からみると過大な要求

   保険的要求=現在は使っていないが、無くなると困るかもしれないという理由による要求

4.作業系から意思決定系業務へIT適用を拡大できる

  理由:今まで、IT利用の目的は、自動化による効率化でした。効率化が必要なサプライチェーン業務が海外に移転しつつある日本では、効果的な意思決定をITが支援することを求められています。⇒関連ブログ記事:IT導入の目的「自動化と情報化」

  ビジネスアナリシスでは、顧客からETO品への要求を引き出す質問シートを設計・作成し、その売上を2倍にした製造業の事例があります。 ⇒関連ブログ記事:重要な意思決定業務が「見える化」されず、IT利用から取り残されている

5.ビジネスプロセス、組織・人との三位一体の改革によるIT投資効果の向上

  理由:九州大学の篠崎彰彦教授は、経済産業省3,141社調査データから、「IT投資効果が最大限に発揮されるのは、組織・プロセス改革と人的対応の両方にしっかり取り組んだ場合 」と分析しています(2007年発表)。すなわち、少ないIT投資でも、ビジネスアナリシスによって、組織やプロセス改革、人の教育を十分に行えば、大きなIT投資効果が得られるというのです。

 以上

 

カテゴリ