GUTSY-4の方法論に関する補足説明のコーナーです。

  GUTSY-4のWBS/アクティビティに付随した説明・技法・ツール・リファレンス・事例は、いわばWBS/アクティビティを実行する際に使うメカニズム知的資源のようなものです。自動車でいうと「エンジン」に相当します。GUTSY-4は、このエンジンによって、WBS/アクティビティを実行する人の属人的能力になるべく依存しないエンジニアリング化された方法論になっています。

1.説明

  WBS/アクティビティの目的や機能、アウトプットの意義・位置付けを説明したものです。例としては、「事業目標・戦略の構造化による業務改革モデルの定義」ステップ、アウトプットとしての事業環境分析図やクロスSWOT分析図などがあります。

2.リファレンス

  ここで利用する各種リファレンスとその内容を説明したものです。例としては、業務機能体系表(レベル1、レベル2)などがあります。もちろん、業務参照モデルは共通的に重要なリファレンスです。

3.技法

  ここで利用するテクニック、アウトプットを作成するための詳細な手順、対象をチェック・評価するためのチェックリストなどを説明したものです。例として、テクニックではビジネスモデルのメタモデル、詳細手順では事業戦略の戦略課題への分解および戦略課題の業務要求への分解シート、上位から下位のプロセス階層レベルへの構造化シート、IT要求の引き出しシートなど、そしてチェックリストでは業種別事業リスクチェックリストなどがあります。

4.ツール

  ここのアウトプットのレイアウト、質問・調査項目、検討・思考用ワークシートとその内容を説明したものです。例として、アウトプットではクロスSWOT分析図のExcelレイアウト、質問・調査項目では事業環境情報シート、業務解題の質問シートなどがあります。

5.事例

  アウトプット例として、実プロジェクトのアウトプットをデフォルメして事例としたものです。例としては、事業環境分析図、事業戦略の構造化(戦略課題)や事業戦略の構造化(業務要求)などがあります。東京海上日動システムズ社事例では、25歳の若手SEは、この事例が心強かったと感想を述べています。

 

6.説明・技法・ツール・リファレンス・事例によるメリット

  上記の説明・技法・ツール・リファレンス・事例は、WBS/アクティビティを実行する際に使うメカニズムとして、GUTSY-4のエンジニアリングの根幹、すなわちビジネスアナリシスのプラクティス(形式知化された実践ノウハウ)として、ビジネスアナリシスプロジェクト経験を踏まえて何回もバージョンアップしてきたものです。たとえば、若年SEによるビジネスアナリシス経験からは、技法「インタビュー後の日本語記述の整理」として、乱雑で口語調になりがちなインタビュー記録への情報処理として、簡潔化(単純化)、集約化、一般化、汎用化という4つのポイントでの留意事項をまとめました。一定の実務経験を踏むとこれらは無意識に実施しているものです。

  説明・技法・ツール・リファレンス・事例の多くは、BABOKでは、「組織のプロセス資産として整備されているものとされています。 そして、IIBA日本支部主催のカンファレンス(2013年12月12日)にて、米国のビジネスルールの第一人者である Ronald G.Rossはこれらを思考ツールと称して、「ビジネスアナリストが思考ツールを使えばビジネス側の人間がもっと関与して、ITやnon ITのソリューションをエンジニアリング的に一緒に創っていくことができる。そして、ビジネスアナリストがビジネスに精通していなくとも、相手に適切な質問ができる。」と講演。

 

カテゴリ