業務参照モデルに関する補足説明のコーナーです。

GUTSY-4では、事業戦略をレベル2プロセスの戦術に、これをレベル3のプロセス改革に、さらにレベル4のプロセス改善の検討・設計に落とし込みます。こうした階層化アプローチを行う際に、業務参照モデルが大いに有効です。しかし、レベル5のプロセス参照モデル(プロセスリファレンスモデル)は開発できません。なぜならば、レベル5だと、企業全体で数万個のプロセスがあるので不可能なのです。また、レベル4と異なり、レベル5では通常処理だけでなく代替処理や例外処理もあります。 

GUTSY-4がレベル4プロセスを設計するまでをエンジニアリング化できても、レベル5分解には担当する人の個人的能力に依存するしかないのかと、これでは竜頭蛇尾だなと、長い間、悩みました。プロセス構造に着目した分解技法とか考えては捨て、また別のを考えることを繰り返しました。GUTSY-4の500個近い技法・ツールの裏には捨てられたそれが多くあります。

作業系プロセスでは、業務イベントに着目して下位レベルに分解できないかと思いました。存在しうる業務イベント候補をユーザに質問して確認すれば、通常処理、代替処理や例外処理のレベル5プロセスを抽出できる訳です。業務イベント候補としては、プロセス機能、インプットやアウトプットのエンティティ名、適用する業務ルール、プロセス実行担当者などが変わるということがあります。今野製作所殿での実際のレベル5プロセスを調査して、この業務イベント分解法でいけることが検証できました。

作業系ではない意思決定プロセスでは、1916年初に意思決定ダイアグラムによる下位レベルへの分解法を開発しました。これは、レベル3からレベル4への分解、レベル4からレベル5への分解において利用できる技法です。

あとは、GUTSY-4はエンジニアリング化された方法論なので、誰がやっても、もれなく正確にレベル5プロセスに分解できるためには、業務イベント抽出のための質問用チェックリストとして仕上げればいい。骨格が明確になれば、その技法の適用を重ねて反映することによってエンジニアリング的技法にすることができるからです。

ここまで、レベル5プロセスへの「要素分解」の技法について書きました。この後で「詳細化」を含めたレベル5プロセス設計を行うことになります。これには、8W2Hによる詳細化の方法があります。

 

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