最近、よくこういうタイトルのセミナー案内を見かけますが、私にはスゴイ違和感があります。

  なぜならば、日本企業は全体の見える化や標準化ができていないのに、デジタル化すべきボトルネックやプロセスをどう見つけるのでしょうか?

  「大丈夫、神風が吹いて教えてくれるから」。失われた30年の根本原因に取り組まず、デジタル、デジタルだ・・・・私にはお笑いに聞こえます。  

1.まず「見える化」や「標準化」から

  20世紀の工業の時代に、日本企業はこれを省略して、高品質と低コストを実現してきました。この「非明示的な管理方式」が大きな勝因でした。

  なぜならば、平均的能力が高く、その人口が増加した時代だけに通用した勝因。21世紀の知識の時代になり、教えて貰わねば出来ない世代、人口が減る時代には通用せず、失われた30年の主原因。

  20世紀には日本以外では当たり前のことを省略できたのが勝因、実に幸運でラッキーだった。21世紀は、ボケッーとそれを継続し続けたのが敗因。

2.デジタル化すべきプロセスをどう特定する?

  「見える化」できていなければ、目をつぶって探すようなもの。手に触れたのをエイヤとデジタル化すれば、2018年の日経BP調査のように低い成功率は当然。

  「見える化」できていれば、複数のボトルネックを特定できて、かつ優先順位も付けられます。そして、デジタル化ツールごとに存在する前提条件を満たすかどうかの検討も可能。

  エイヤで導入すれば、多くは失敗か、小さな効果になってしまうのは当然。宝クジはなかなか当たらないから宝クジ。

3.デジタル化とはITが前提?

  では、「見える化」は必ずIT化が必要か? もっと、時間が迫っていて、安くつく方法があります。

  2011年の事例Aでの「ベテラン暗黙知の形式知化」のように。その結果を大勢の人が遠隔地でも利用するのにIT化が必要なだけ。IT屋の私ですがITが成功要因ではありません。

  私がビジネスアナリスト育成を支援している企業では、DSデータサイエンスやMIマテリアルインフォマティクスをやりたいために、まず技術研究や新製品開発プロセスを標準化。

  そうでなければ、正しいデータが蓄積されず、DSやMIは全く機能せず。これはプロスポーツでも重要な「走り込み」と全く同様。それが、見える化と標準化