株価も高く、企業業績もそこそこで、日本企業はある程度「強い」ように見受けられます。では、これは本物でしょうか?

  いや、そうではないと思います。もし、企業力に自信があるならば、各企業は内部留保に走らず、自信をもって設備投資を行うでしょう。企業経営者は、自社の弱さ、危うさを正しく自覚していると思われます。

  そして、日本全体で言われている5大問題があります

・「担当者交代の度に業務力が劣化」は、少小化で更に激しくなります。もしかしたら、もう交代できる若者が居ないかも。

・「働き方改革」は日本人が大好きな精神論です。誰が好き好んでムダに仕事をしているのでしょうか? 正しくは「働かせ方改革」でしょう。

・「コンビナート死傷事故・品質偽装」は業務監査が機能しないからなので、同様の事件がまたまた発生するでしょう。

・「いまだにグローバル企業になれず」は、企業用語集や標準プロセス・ルールがないのだから。

・「IT投資効果の低さや最新ICTソリューションの導入失敗」はこれらの最終結果に過ぎません。IT企業自身も標準プロセスがなく、ICTソリューション導入が進んでいないのだから。

  これらの詳細⇒ブログ:自社標準レベル4プロセスがない・・・・この甚大な弊害

1.日本人は「標準化」に大きな誤解をしていた、現在も

  そもそもビジネスプロセスは戦略に該当するレベル0や1、戦術に該当するレベル2、プロセス設計としてのレベル3、プロセス概要としてのレベル4、プロセス実行としてのレベル5と階層化しています。実際に会社方針としての標準化やグローバル統制するのがレベル4であり、その基に代替や例外対応を含むレベル5が実行されます。

  日本人は農耕民族のため隣と少しでも異なることで活路を見出してきました。それは狭いレベル5の話です。レベル4がなければ、もし広大な土地が入手できても上手く耕筰や収穫ができません。企業でいえば、グローバル経営できない訳です。

  マクドナルドをマニュアル文化だと揶揄する人がいました。アルバイトへレベル4標準を教育・訓練した上で、現場で起こり得るレベル5の例外事項「たとえば、レジでロッテリアの割引券を提示された場合」について、アルバイトでも対処できるように何千ページのマニュアルを用意したのです(今は電子化?)。

  ITソリューション販売する場合にも標準化は効果的です。⇒プロセスの標準化への誤解、2種類の標準化とその効果

2.自社標準プロセスの開発

  自社標準プロセスが無いと、最新ICTソリューション導入において効果的なプロセスを特定できずに、「えいや、ここだ!」となります。その挙句、効果が小さく「こりゃ」ダメだ。

  世界のどのグローバル企業も保持している、レベル1~レベル4という自社の標準(プロセス、ルール、KPI)があればこのような失敗は避けられます。   

  通常、自社の標準プロセス(用語、プロセス・ルール、KPI)の制定には、最低5年ほどを要します(日産事例)。

  弊社の業務参照モデルをベースにすれば、半分以下の期間で済みます。

    業務参照モデル⇒2.1 業務参照モデルの概要  これをどう開発したか (その1) (その2)   

  息の長い取り組みですが、冒頭の5大問題を解決するのには、これしかありません。P&G社などグローバル企業は、10年、20年、30年間かけてそれを向上し続けているのです。魔法の杖などあり得ません。

  IoTだ、AIだと浮かれている場合ではありません。技術は外部から買えますが、自社標準プロセスは買ってそのまま使う訳にはいきません。