ビジネスプロセスには、定型的/非定型的、人間系/IT系、実行/支援(Enable)、作業/意思決定など様々な種類があります。結論からいうと、ビジネスプロセスのうちの一時的な種類のものがWBSとなります。この反対が定常的なプロセスです。

1.実施が定常的プロセス

  通常は複数人がこれを担当するので"Public"なプロセスと呼ばれることもあります。サプライチェーン(調達、製造、受注・出荷、計画)の中の多くのプロセスは定常的であり、これを製品・取引先・組織の特性に合わせて適用しています。

  たとえば、4.4.01 引合と見積(レベル3)についての詳細なレベル4プロセスでは、以下のプロセスが大勢の営業マンによって実施されます。

  4.4.01-2 見積条件の検討(顧客の与信)

  4.4.01-3 見積条件の検討(プロダクト、価格)   

  4.4.01-4 見積条件の検討(納入条件)

2.実施がアドホックなWBS

      一時的なプロジェクトで実施するWBSは、個人が担当することもあるので、"individual"なプロセスと呼ばれることもあります。マーケティング、人的販売、商品開発・設計の中の多くのプロセスは一時的であり、これをプロジェクトの特性に合わせて変更してWBSとして実施します。

  とえば、商品企画における2.2.3 商品コンセプトの開発・テストでは、以下のプロセスが新商品プロジェクトの特性に合わせて、1人ないし少数の人によって実施されます。  

  2.2.3-2 商品ポジショニング分析

  2.2.3-3 商品仕様の設計

  2.2.3-5 プロトタイプの作成

  2.2.3-6 プロトタイプのテスト・評価

 

  GUTSY-4の業務参照モデルは多くのWBSテンプレートを提供しています。たとえば、新商品開発プロジェクトにおいては、下記の多くを並行または順番に実施せねばなりません。

①マーケティング 市場・顧客を理解して顧客価値提案、すなわちマーケティング政策の立案

②新商品開発  新商品の企画立案(上記例はこの一部)、(構想、基本、詳細)設計・開発、

        テストマーケティング、販売員教育やパンフ、プロモーションなどの市場投入準備

  また、上記①②によって新商品だけ開発できても、これだけでは販売出来ません。

③関連開発   新商品の人的販売プロセスや販売ツール、新商品を生産・提供するプロセス、

        顧客サービスプロセスなどの開発、およびこれを支援するITシステム

④マーケティング 新商品のマーケティング計画の立案とこの実施