ビジネスアナリシスや超上流が叫ばれて大分経ちましたが、IT開発トラブルは無くなりません。IT企業のPM能力をいくら高めてもダメです。そもそもRFPに記述されたIT要求自身に多くの抜け・モレがあるからです。それでは、約束が違うと開発メンバを全員引き揚げる度胸がありますか?

  ドキュメントの無い業務引き継ぎで、エンドユーザ自身が自分担当の業務を理解できていません。そこからのダメRFPですが、それを拒否していてはIT企業は仕事が無くなります。「あなたは、なぜその業務をやっているのですか?」と質問したら、「課長から言われたのでやっています」と回答がくる位ですから。

  先ずは受注してしまい、最初のシステム分析(要件定義)の段階で、IT要求の抜け・モレをチェックするのです。もし、ユーザがIT開発の予算を増額できなければ、より重要度が低いIT要求を今回の開発から外してもらえばいいのです。

  今回、調達、製造、受注・出荷業務について、こんな業務プロセスにはこんなIT要求があるかも知れないという仮説をまとめました。本来は、ユーザ企業がビジネスアナリシスや超上流を実施して、IT要求をきちんと定義しなければならないのですが、現状ではあまり期待できません。そこで、IT企業の自営策というべき簡略的方法を下記にしめします。

M800-150①図.jpg

  GUTSY-4のコンテンツを利用して、こんなプロセスならば、こんなITシステム機能がある筈だと仮説を立て質問するのです。

  私が過去に経験したIT要求レビューの事例では、GUTSY-4には上記のITシステム機能は未だ搭載されておらず、その左側のプロセス機能を頼りに仮説を作成しました。そうしたら、「そのIT機能は現行システムにあるので言わなかった」とあるエンドユーザは発言。彼らの意識はそんなものです。後で「それが無ければ業務が回らない」と言えば実装してくれると(今までそうしてきた歴史なので)。