ビジネス+IT通信 号外として、「なぜRPA導入が頓挫するのか」というメールが届きました。

 1. PoCレベルでRPAを導入しても、それを部門全体や会社全体にスケールできない

 2. 業務は削減できても、それが人件費の削減につながらない

 3. 従業員の反感を招いてプロジェクトが頓挫する

 4. 各部門が勝手にRPAを導入してIT部門の統制下にない"野良ロボット"が増えてしまう

とありました。私は全く同感ですが、これはITだけで考えると解決できません。

1.部門全体や会社全体にスケールできない

    たとえPoCが成功しても、企業全体を「見える化」できていなければ、更に大きな効果が見込めるボトルネックを特定できません。

  即ち、RPA導入は「大海から小石を拾う」はめになってしまいます。これは、最初から分かっていること。

2.業務は削減できても、それが人件費の削減につながらない

  日本企業では、工数を1/3 削減できても、人は継続雇用しなければならず、人件費を1/3 削減にはなりません。

  これは、RPAならずとも従来からのIT投資と全く同じ。

3.従業員の反感

  RPA導入挫折も、業務改革とん挫も同じ。(高度成長時代を引きずっている)だめTOPの企業は、こうなります。

  昔、花王の人から「改革して自分の仕事を不要にした人が出世する」と聞きました。

  私はERP導入リーダを務めた時に、TOPから裏切られた。不慣れによる一時的な騒ぎを大問題だと。

4.IT部門の統制下にない"野良ロボット"が増える

  この主張はオカシイと感じました。多くの企業において、IT部門は、SoR領域において「IT要求をヒアリング」する御用聞きでしかなかった (今も?)。

  今や、IT部門が全社の標準プロセス制定に貢献していなければ、SoE領域は現場ごとに勝手にやるしかない。しかし、大海から上手く小石は拾える訳はありません。

  IT部門は「統制」を言う前に、「貢献」を目指さなければ。そうでなければ、IT部門が"野良"。