かって、業務参照モデルは、ある企業の輸出入担当者から輸出入業務がカバーできていないからダメと評価されました。たとえば、国内出荷と輸出出荷のプロセス図がよく別々に分かれているのを見かけるのは、担当部門が異なるのでSWIMレーンが別々になるから。それが一つになっていると「無い」と思ってしまう。

  私は、SWIMレーンは絶対に書きません。部門名を入れると組織の現在の仕事に縛られて、機能中心に考えられなくなるからです。  

  彼が、私に問合せもせずに、自分が得たノウハウをまとめもせず、即断してしまうその心は、「自分だけが知っている」と自分自身を守ろうする態度と想像します。日本の大企業は、今や終身雇用が完全に裏目で、社員は自分の立場や部門を守ろうとするこのような行動が目につきます。

  日本企業では、全体の見える化がされていないし、部門長から社長になった経営トップは全体を見れない。縦割り組織の中で、全社に関わりそうなことについては、各部門は「ウチはちゃんとやっている」と主張し、抵触しそうなことは拒否して、企業全体が立ちすくんでいるように見えます。

  これで、あと10年、20年、本当に日本企業が生き残れるのでしょうか?  運よくその企業が存続したとしても、年金は事実上破綻して、支給年齢は75歳からなんて国は言い出すでしょう。それとも、65歳で支給はしているが、控除項目をいろいろ増やして、実質上、年金の意味がなくなるかも。(現在でも相殺が年々、増えている)

  昔、懇意にしていた花王の故橋山氏から聞いた話では、「花王では、自分や部門の仕事を不要にした人が出世する」。前述の「守り」のぬるま湯の企業とは正反対で、企業文化の大きな違いか。

  日産自動車のIT部門が10年をかけて、レベル1~4のプロセス参照モデル、レベル5~7のIT標準モデルを開発しました。それは、何せ、あのゴーンの事ですから、ある日に突然お前の部門はアウトソースだと言われかねないプレッシャーからと想像します。

  「輸出入のバージョンUP」は、丸2日間かかると見積もって、伸び伸びにしていましたが、1日強で完了しました。本当は別の事をしたかったのですが、私にも意地というものがある!

  説明資料の新規が1枚、修正が2枚。プロセス参照モデルは、レベル3の修正が9個、レベル4の修正が15個、それから業務ルール説明書の修正も。でも、輸出入だけのプロセス図は作成せず、日本貿易実務検定協会のテキストの図がかなり良く出来ているので(感謝)、これに業務参照モデルの各プロセスを対応付け。